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ジャズやR&B、ヒップホップからロックまで、あらゆる音楽をミックスしたエクスペリメンタル(実験的)なサウンドが世界的に注目されているWONK。最新アルバム『EYES』は、全17曲で構成された、聴きごたえ満点のコンセプト作である。
自らが運営するレーベル「EPISTROPH」ではアパレルも展開するなど、多彩な活動が幅広い人々から支持されているバンドだ。
「時代の流れとしては、シングルを多くリリースして最後にそれをまとめたアルバムを発表するのが主流になっていると思うんですけど、今だからこそコンセプト・アルバムとして伝えられることがあるのかなって」
と語るのは、フロントマンである長塚健斗。本作では、SNSなどの浸透によって、自分の興味のある世界にだけしか「視界」が広がらない状況に対しての思いを音楽に表現したという。
『EYES』(Caroline/EPISTROPH)
「ネットなどを見ていると、検索したり購入したものの傾向から『オススメ』が勝手に出てくる。都合のいいことだけど、自然と自分の興味のない世界から徐々に離れていく恐怖を、メンバー全員が感じた。そこを音にしたいという共通認識がありましたね」
サウンドは彼らの真骨頂といえるジャズを基調とした洗練されたグルーヴはもちろん、エモーショナルな楽曲や、トラップ的なフィーリングを感じるものまでさまざま。またヴォーカルに関しても、楽曲によって人間味を感じさせるものから、クールな雰囲気を漂わせるものまで、多様な表情を見せる。自由に音楽を表現する彼らを感じられると同時に、この4人だからこそ生まれる甘美な波動(=個性)を最後までじっくり味わえる作品だ。
「これからどういう生き方をしたいのか『個性』が問われる時代になると思う。その中で本当の自分と向き合えるきっかけを与える作品になれば」
WONK PROFILE
メンバーは、長塚健斗(Vo)、江﨑文武(Key)、井上幹(B)、荒田洸(Dr)。東京を拠点に活動するエクスペリメンタル・ソウルバンド。2016年9月に発表した初アルバムで話題に。6/24には楽曲ごとにCGビジュアルイメージと歌詞・対訳が書かれた完全予約限定生産となるスペシャルパッケージ「アートブック+CD」がリリース。
Text:Takahisa Matsunaga
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