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前回はコスパ重視の下着を語り尽くしたけど、今回ピックアップしたのはアウトドアブランドの機能派アンダーウェア。 登山用に作ったり、動きやすさを念頭にデザインされたりと、本気の機能が頼りになる! スタイリスト、モデル、エディターがガチ試着した後半戦がスタ―ト。
メンズノンノモデル
中田圭祐
ウエストのバンド部分にブランドロゴが入った、シュプリームとカルバンクラインの下着を愛用。色はブラックのみというこだわりがある。機能性より見た目重視。
スタイリスト
庄 将司さん
下着は色が白かグレー、素材は綿100%のものと決めている。股上はやや深めのゆったりサイズが好み。就寝時はトランクス、起床してボクサーにはき替えるルーティンがあり。
メンズノンノ編集部
中林龍平
下着に関してはこれといってこだわりなし。ちょっとゆとりがあって、ノーマルな色とデザインを選んできた。今回いろいろ試着して、気に入る下着とついに出合ったのか!?
【アウトドア編】
MXP
ファインドライ クラシックボクサー
中田 うわっ、気持ちいい。
庄 うん、はき心地がいい。いいものはいてるって感じがする。
中林 なめらかで、ちょっとシルクのようなタッチですよね。
庄 素材はレーヨン×ポリエステルだけど、そんなに化繊っぽい感じがしない。
中田 ウエストの締めつけもしっかりしているし、センターに縫い目が着ているのも横のごろつきを抑えるためなのかなぁ。
中林 はき心地もいいですが、MXPって「マキシフレッシュ」っていう素材を使っていて、体から出るニオイを取り去ってくれるのも長所なんですよね。
庄 宇宙飛行士が宇宙ステーションで実際に着ているぐらいだからね!
中田 それは信頼できる。
ザ・ノース・フェイス
ウォームトランクス
中林 ザ・ノース・フェイスのトランクスは立体的なつくりですね。
中田 多少ゆとりのある下着にはき慣れているせいか、ちょっと股に違和感があるかな。
庄 フィット感を重視しているんだと思う。ザ・ノース・フェイスはアクティブなシーンでの着用を想定していることもあって、こういうデザインなんじゃないかな。
中田 なるほど。確かに激しい運動しても大事な部分はしっかりホールドされてそう。
中林 光電子も入っていて温かさをキープしてくれるし、冬のアウトドアにも向いていますね。
中田 冬のキャンプにもいいかも。
庄 さっきのMXPと一緒で「マキシフレッシュ」によるニオイ消しの効果も期待できるし、機能面はさすがといったところ。
アクリマ
ウォームウール ボクサー ショーツ
中田 はいてみると分かるけど、ちょっとあたたかさがある。
中林 この中では唯一のウール素材なんです。しかも、かなり繊維の細いメリノウール。
庄 だからかなぁ、ウールってチクチクするイメージがあるけど、これはそこまで刺激は感じない。生地感はやや厚手で耐久性もありそう。
中田 パッケージもギアっぽい感じがあって男心をくすぐる!
中林 初めて買うものってビジュアルも大事ですよね。
庄 ノルウェー軍やNATO軍に納品してきた実績もある北欧ブランドで、燃えにくいウールとかも開発してて、素材に関してはお墨付き。
中田 へぇ。知らなかったです。そこまでメジャーでない感じもいいな。ロゴのデザインも洒落ている!
パタゴニア
メンズ・エッセンシャル・ボクサー・ブリーフ
中田 パタゴニアのロゴがバンドに入っていて、ファンにはたまらないだろうな。
中林 主張を抑えた控えめなデザインがいいですよね。
庄 ただ、光沢がやや強いし、化学繊維をメインで使っているからなのかもしれない。もう少しゴムのフィット感もあったらなぁ。
中田 確かにゴムはややゆるいかも。ボディにフィット感があるぶん、ウエストゴムのゆるさは気になる。
中林 パタゴニアの名品バギーズショーツのようなレトロ感があるのはいいですね。
モンベル
ジオライン クールメッシュ トランクス
庄 軽っ! はいているのを忘れそうな軽さとシャリ感。素材が紙かと思ってしまうほど。
中田 はいたことのない感覚。軽い上にサラサラして、風通しもいい!
中林 ハイキングやスポーツといった野外シーンでの着用に良さそうですね。
庄 綿100%が好きだけど、運動して汗をかいたときの吸湿性がよくないから、そういうときは、これにはき替えたい。
中田 すぐ乾きそうだしね。旅行にも持っていきたい。夜洗って干しておけば朝にはもう乾いてそうだし。
庄 女の子とデートして、夜になっていい感じになったときにこれはいてたらちょっと焦るかも。勝負パンツ向きではないかな(笑)
【座談会まとめ】
中林 バリューな下着とアウトドアブランド、合わせて10枚のパンツをはいてもらいましたがどうでしたか?
中田 普段選ばないような下着をはけて、いろいろ新しい発見がありました。こんなにパンツについて真剣に考えることなかったし。
庄 ふつう下着って試着できないからね。貴重な体験でした。
中田 なかでも驚いたのはバリュー編で試着したYG。パッケージからは期待できなかったのに、はいてみると抜群のフィット感や細部まで行き届いたデザインなど、こだわりが感じられました。
YG ボクサーパンツ(前あき)
¥880
中林 縫い目が平らになっているフラットシーマ仕様で、肌当たりもなめらか。目立たないけど、小さなこだわりがはき心地につながっているんでしょうね。
庄 僕もYGにはびっくりだった。この価格で出せているのがホントすごい。デイリーに使うならこれかもしれない。
中田 MXPもよかったなぁ。見た目はクラシカルでいて、そのじつ機能がすごいっていうギャップがあった。縫製も美しくて、高いものには高いなりの理由があるんだなって思いましたね。
MXP ファインドライ クラシックボクサー
¥4,180
庄 うんうん、MXPはゴムがしっかりしていて、肌触りも化繊っぽさが気にならなかった。自分は厚手の生地が好きなので、アウトドアブランドの中ではアクリマ推し。耐久性もあって、長くはけそう。薄いとすぐへたっちゃうから。
アクリマ ウォームウール ボクサー ショーツ
¥6,600
中林 バリュー編では満場一致でYG、アウトドアブランド編では庄さんはアクリマ、中田さんはMXPで1位が決まりました。僕はモンベルの軽さに一票を投じます。
モンベル ジオライン クールメッシュ トランクス
¥1,980
庄 でも、耐久性がまだ分からないからね。
中林 次回は1カ月はいて洗濯して、というのを繰り返してから検証してみましょうか(笑)
Photos:Yumi Yamasaki Stylist:Masashi Sho Text:Masato Nachi
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