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明治28年に創業の
「すき焼き 今半本店」へ
すき焼きは、子どもの頃に祖父がよく作ってくれたという氷魚にとっての思い出の味。家族で鍋をにぎやかに囲むのもいいけど、たまには足をのばしてちょっと贅沢(ぜいたく)に老舗の“ひとり鍋”も悪くないかも!?
明治28年に創業し、大正に入って浅草仲見世通りの裏にお店を構えた「すき焼き 今半本店」。震災や戦争を経て、昭和25~31年にかけて今の場所に建てられた現店舗は、奥座敷や中庭を当時のままに、まさにタイムレスな雰囲気を残している。そんな老舗に足を運ぶときは、同じく老舗ブランドのダッフルコートで品よく。英国の「インバーティア」にJoshua Ellisの高級なヘリンボーン生地で別注したコートは、クラシックだけど一生愛せる贅沢な1着だ。
すき焼きを食べると
家族の顔を思い出すんです
すき焼きといえば、子どもの頃、祖父の家に遊びに行ったときによく食べさせてもらった思い出があって。日曜日の夜に、家族みんなで鍋を囲みながら、一家だんらんの時間を過ごしていた懐かしい記憶があります。そのすき焼きを作ってくれたのは、いつも祖父。料理上手だったので、きっと孫と会えるのがうれしくて、毎回かなり気合を入れて作ってくれていたはずです(笑)。
ただ、こんな老舗の専門店で、すき焼きをちゃんと食べたのは、もしかしたら人生で初めてかも!? 家で食べるすき焼きももちろんおいしいですけど、それとはまったくレベルが違う!(笑) 口の中で溶けていくようなお肉はもちろんですが、割り下が染み込んでひたひたになった野菜も本当に格別の味。これはいくらでも食べられますね。
今半といえばすき焼きの有名店で、店舗も多くありますが、こちらはそのルーツになるお店と聞きました。中庭やお座敷も味のある雰囲気で、なにより“元祖の味”を食べられるっていうのは、それだけで満足感がありますよね。僕の年齢ではまだまだ贅沢な食事かもしれませんが、いつか…例えば両親の誕生日なんかのお祝いに、家族を連れて食べに来たいと思います!
割り下が入った鍋に、牛肉や野菜を入れて煮込む「関東風」の食べ方を、創業当初から守り続けている。
祖父との思い出を懐かしむ氷魚。
ロングVer.のメイキング動画はこちら
●すき焼き 今半本店
台東区浅草1の19の7 TEL:03(3841)1411 ※店舗の営業に関する最新の情報は、すき焼き 今半本店HPをご確認ください。
Photos:Tohru Yuasa Hair:Taro Yoshida[W] Stylist:Takanori Akiyama Title logos:Moeko
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