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一歩先をいく501タックインとコンバースがトレードマークのせいなのか。
メンズノンノモデルたちの、いいアニキだからなのか。
飲むとすぐ顔が赤くなるからか。
髙橋の「ニクめなさ」の理由は、いろいろあるけれども。
やりたいことが多い分、本人がとても謙虚な努力家なことと、なにより、それぞれの表現に他人への思いやりがあるからじゃないかと、個人的には思います。ワタクシのざっくりした解釈ですが、建築って、個人がイメージを描いても、自分ひとりではなかなかカタチにできないし、最終的には人がそこに生活してどうなのか、という話だと思うのです、ざっくり。
そういうものがベースにあるからなのか。
髙橋のモデルの仕事を側でみていると、スタッフが考える洋服や写真の世界観をどう体現するのか、さらに、その写真が雑誌になったときに読者にどう伝えられるかを、とてもよく意識している。表現の欲求やアイデアはたくさんあるけれど、独りよがりとは真逆なんです。
天才肌のアーティストに見えて、実は、メンズノンノや、メンズノンノを読んでくれる人たちのことを人一倍、真剣に考えているモデルだと思います。
オーディションのときの野心に燃える顔から、約4年。
いくつもの仕事や作品制作を経て、表情がどんどん柔らかくなっているのは、そういうスタンスだからなのか。
最近、笑った顔が父親に似てきたらしい。
上の写真は、前出の熱海にて、徹夜明けの作業着姿で迎えてくれました。いい顔してます。
自分の好奇心にしたがって、未知のことに飛び込み、オリジナルの経験を積み重ねている髙橋。
がんばれ、未来の巨匠。なんの巨匠かは、未定!
最後に、突然ですがワタクシI鼻(注:髙橋ではありませんよ!)、『MEN’S NON-NO』を離れて、お隣のモード誌『SPUR』を作ることになりました。そのような事情につき、このブログも、今回でラストです(たぶん)。
これまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
モデル全員分を書けるのか!? とは思っていたけれど、3人で終わりとは…。
こんなに素晴らしい雑誌を離れるのはとても残念ですが、受け取ったバトンは次に渡さなくてはなりません。
感謝をしつつ、ますますカッコいい誌面を、メンズノンノモデルの活躍を、これからは読者の立場で楽しみにしたいと思います。
おまけ写真。
「ここに卒業制作を作ったんですよ」と、懐かしむ髙橋。
さよならは、きっと、スタート地点に。
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