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バンドマンの兒玉太智にはスカジャンがよく似合う。
ブルゾン(ハイダー アッカーマン)¥198,000/三喜商事
シャツ(フーワット)¥19,000/オーバーリバー
パンツ¥24,000/アンダーカバー
Tシャツ/スタイリスト私物
だがしかし、そのブランドが「ハイダー アッカーマン」とは思いませんでした。
ハイダー・アッカーマンをご存知のメンズノンノ読者は、相当のツワモノ。
ベルギーのアントワープ王立美術アカデミー出身で、在学中に「ジョン ガリアーノ」のアトリエでインターンとして働いていた経歴を持つ、コロンビア出身のパリコレデザイナーです。
「アンダーカバー」もレディースはパリで発表しておりますし、パリコレ繋がりではあるようですが、注目すべきは素材感の統一。
スカジャンのサテン素材と「フーワット」のシャツのレーヨン素材、双方のトロ味を共通項にミックスしているんですな。
個人的には私服姿しか見たことがない松本雄司ですが、インナーはいつもの「へインズ」白Tシャツなのか……!?
コート(ジル・サンダー)¥345,000/オンワードグローバルファッション
パンツ¥17,000/アンルート 銀座
靴(ミスター・ジェントルマン×リーガル)¥29,000/ザ・コンテンポラリー・フィックス
ベルト¥12,000/ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館
Tシャツ/スタイリスト私物
クレジットを読むと、Tシャツはスタイリスト私物でした。
「ジル・サンダー」って、なんだかシュッとしていて孤高なイメージ。このコートに「アンルート」のパンツ、「ミスター・ジェントルマン×リーガル」というドメスティックコラボのローファーを合わせると、途端に地に足が着いたような気分に。
わかりやすく言うと、日々のスタイリングに取り入れ易く感じるのです。
最近よく耳にする「アンルート」とは、2014年9月に銀座1号店をオープンしたばかりの「ユナイテッドアローズ」の新ライン。
かたや、ジル・サンダー本人の三度の辞任、デザインチームによる幾度もの中継ぎ期間を経て、今春夏にクリエイティブ・ディレクターに就任したロドルフォ・パリアルンガのデビューショーがミラノコレで好評を博した「ジル・サンダー」。
クレジットをネタにファッションをお勉強すると、夜更かししちゃうこと間違いナシ。
今春夏、多くのファッション誌を賑わせた「バーバリー プローサム」のオレンジ色ショートダッフル。
ソリッドなカラーパレットの組み合わせなので、一見、ラグジュアリーブランドの1ブランドコーディネイトかと思われた山本涼介ですが……。
コート¥340,000・ハット¥45,000(ともにバーバリー プローサム)/バーバリー・ジャパン
メッシュTシャツ(ミスター・ジェントルマン)¥21,000/ザ・コンテンポラリー・フィックス
パンツ(ティム)¥27,000/エラン・ヴィタール
靴(ジェイエム ウエストン)¥129,000/トゥモローランド
中に着たTシャツ/スタイリスト私物
なんとバラエティ豊かなブランド群なのでしょう。
ロンドンコレクションでは、インナーはもちろん同じ「バーバリー プローサム」のカラフルなグラフィックTシャツだったので、涼介が着用した白Tとのコントラストが新鮮に映ります。
ダッフルはショート、そもそも涼介は高身長、パンツはテーパードのハンパ丈、靴下から赤ラインをチラ見せ、ゆったりした白Tシャツ、そして黒ハット、画竜点睛。
H條の個人的には、この「モデルブック」で一番好きなルックです。
涼介と同じく、赤と黒をメインの配色で揃えた山本直人。
ブルゾン¥151,000/ドリス ヴァン ノッテン
ニット(コモリ)¥28,000/アルファ PR
パンツ(ミスター・ジェントルマン)¥22,000/ザ・コンテンポラリー・フィックス
靴(サンダース)¥54,000/ユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館
「ドリス ヴァン ノッテン」のブルゾンのインナーは、デザイナーの小森啓二郎さん自身も、このモデルブックを見て驚いたかもしれない「コモリ」です。
普通に洋服を着る日常ではなんてことないんですけども、ファッション誌では、なかなか見当たらないコーディネート。
服好きの直人だからこそ、のような気もします。
別珍のような素材感のブルゾンを磨き上げたエナメルシューズで締めるという、鈍い光沢感でサンドイッチした演出もナイスです。
真打ち登場、髙橋義明。
ジャケット(タカヒロミヤシタザソロイスト.)¥125,900/グローサリーストア.
その他/本人私物
「タカヒロミヤシタザソロイスト.」の黒ジャケ以外、Tシャツもデニムも髙橋の私物という、アンファンテリブル。
もちろん、白TシャツはデニムにIN。
通常のシューティングですと、いろいろブランドを加えたくなるはずなのですが… これぞ、引き算のスタイリングなのでしょう。
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