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日常のことなのに、きちんと教わる機会が実は少ないスキンケア。気になるところをスキンケアのプロが「うそ」or「ほんと」をジャッジ!
8 UVケア編
日焼け止めを塗るそもそもの目的から、意外に知らない、UV効果のある化粧下地との違い、そして落とし方まで。
Q26日焼け止めが落ちているか
わからないので、
クレンジングを
何度もする。
△ 素肌の状態を知っておくと不安もなくなる。
落とせているか気になるのであれば、一度半顔に日焼け止めを塗ってクレンジング。何も塗っていないほうの肌と同じ感触なら、落ちている証拠。少し面倒ですが、日焼け止めもクレンジングも日常的なルーティンなので、何度も洗うor落とせていない、という肌ダメージを蓄積しないために、気になるならお試しあれ。
Q27一日中家にいるなら
日焼け止めは必要ない。
× 室内でも曇りでも紫外線はあります。
紫外線による肌ダメージは3分から始まるといわれています。さらに紫外線にはUVA波とUVB波があり、たるみやシワを引き起こすUVA波は窓を透過します。つまり室内にも降り注ぐんです。若いメンズノンノ世代は、紫外線=肌を黒くする、と思いがちですがそれはUVB波によるもの。UVA波によるたるみやシワは手ごわく、実はシミを取るとか肌色を明るくするよりも、リカバリーが大変!
Q28UVケアできるメイク下地を
使う日も、
日焼け止めは
塗ったほうがいい。
○ 下地は日焼け止めより下地の機能に主眼を置いたものです。
日焼け止めには、効果を発揮できる「適正な使用量」というものがあります。SPF50の日焼け止めも、適量を塗らないとその効果は発揮できません。「メイク下地」という名称ならば、それは下地効果(肌をきれいに見せる目的)に主眼を置いた製品。色がついていたり、パールが入っていたりしますし、塗る量も日焼け止めより圧倒的に少量なのが通常だと思います。なので日焼け止め代わりにメイク下地を、「紫外線をブロックできる量」で使うと厚塗りに! 日焼け止めを塗ってから、UVケアできるメイク下地を使うほうが仕上がりは断然きれい。
9 美容施術編
紹介やSNSでの投稿を目にして、直感的に飛びつきたくなる美容施術。「思ってたのと違った……」とならないように気をつけたいところだ。
Q29肌がテカるからダーマペンを
受けたらいいですよね?
× そのテカりにもダーマペンが最適かは別の話です。
自分と同じようにテカりを気にしていた人がダーマペンの施術を受けたとしても、あなたの肌にも必要とは限りません。なぜテカっているのか、原因は人によってさまざまだからです。あなたのテカりには、別の施術のほうがいい場合もあるし、スキンケアを工夫したほうがいい場合もあります。「このメニューを受けたい」と決めてから来院するのではなく、「どんな肌になりたいか」を必ず相談しましょう。
Q30ハイフというメニュー名なら、
安いところで受けても効果は同じ。
× 機械の種類や出力によって効果は変わります!
「ハイフ」という施術の中にも種類があり、機械も様々あります。出力や当て方、テクニックも千差万別。そのためどこで施術を受けるのかで効果も変わります。ちなみにエステの「ハイフ」は法律で禁止されているので注意。施術を受ける場合、選ぶ基準のひとつが料金だとは思いますが、安いことだけを理由に選ぶのは避けたほうがいい。カウンセリングを複数の院で受けて価格以外のポイントで比較したり、メニューについてきちんと説明を求めたりするのも大事! そしてそもそも、20代男子にハイフは不要なことがほとんどだと思いますよ。
スキンケアのうそ ほんと、まとめ。
やりすぎ厳禁!
熱すぎる洗顔や強すぎる摩擦etc.……スキンケアにおいて「~すぎ」はダメージにつながります。スキンケア製品を使う際は使用量や頻度を確認するのも大事。化粧品メーカーの実験はかなり丁寧です。プロが研究と実験から導いた「使用量」は、自己判断よりも信ぴょう性が高いと思いませんか? 過剰なアイテムの使用も検討を。肌悩みがある人ほど、多種大量のコスメを使っていることも多いので、一度減らしてみる勇気を持ちましょう。
目的を見失わない!
スキンケアで大事なのは、「このアイテムを使う」ではなく、まず「どんな肌になりたいのか」を念頭に置くこと! 特に美容施術は流行っているから、SNSで見たからといって、すぐ取り入れない。「この施術をしてください」と来院される方も多いけれど、理想の肌に近づくためには何が必要か、というところからスタートしましょう。
今回話を伺ったのは
Illustrations:Shigeo Okada Photos:Kaho Yanagi Composition & Text:Mariko Urayasu
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