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「すでに好きなものやスタイル、カルチャーを見つけ、さらに自分の納得のいくヘアを手に入れている、おしゃれ感度の高い子にも何か提案したい、こちらもハードルが上がって大変だけどね(笑)」と話すKANADA氏。そのテーマのもと、今回登場するのは人気サロンで働くこの人。
南 郁弥さん(23歳・美容師アシスタント)
「TMNB(チームメンズノンノビューティ)」としてメンズノンノウェブで美容ブログを掲載中の南さん。原宿のど真ん中で働く最先端の彼に提案するのは?
これから自分のスタイルを見つけたい人へ向けたメッセージを、この連載では伝えてきた。でもメンズノンノは日本を代表する男性ファッション誌、読者の中には僕らクリエイターより感度の高い子が大勢いるだろう。郁弥くんは人気サロン「OLTA」でアシスタントをしており、彼の髪もメンズノンノでおなじみの後藤泰さんが切っているという。ヘアカタやスナップにも幾度となく登場し、東京の最先端男子ということがわかる。頭を悩ませると同時に、腕が鳴った。すでに完成してる子の次の一手を考えるのはどうしたらいいのか。普通の目線だとすでにカッコイイ。さらにひとつ上に行くには、彼の知らない世界を提示することが必要だろう。ただそれは、奇をてらうのではなく、ちょっとしたことだ。本人が大好きだという、90年代の匂いがするボブは彼のアイデンティティだと感じたのでそこは守りつつ、70年代の要素もミックスしたら面白いんじゃないかと考えた。もともとのストリートテイストに、少しだけボヘミアンでモードな雰囲気を加えるべく、まずは三角形のシルエットを思い切って縦長に。前髪もノーパートにすることで、リバースにもフォワードにもアレンジ可能、新たな展開も期待できる。
カルチャーのミックスってひとりでたどり着くのは難しい。特に自分が生まれる前のものは。自分のスタイルは完成してると思う子も、いろんな大人と出会って、知らない世界に触れることで、新しいスタイルを見つけてみて。
90年代的ボブ×70年代のハイレイヤー
ハイレイヤーに仕上げることで、ボブなのにほんのりウルフ感があるのが面白い。90年代のシルエットなようでいて、70年代のデザインが入ってるんだよね。パッと見わからない人のほうが多いかもしれないけど、ハイレベルな子には玄人がうなる面白さを、たまにはね。
KANADA PROFILE/メンズノンノ本誌はもちろん、数々の広告やショーで活躍するヘアアーティスト。俳優やタレントからの信頼も厚い。ヘアそのものだけでなく、コーディネートとのバランスも考えたトータルでのプロデュースを得意とする。
[上写真]ベスト¥58,300・シャツ¥86,900(ともにシュガーヒル)/4K パンツ¥42,900/ユハ バングル[ゴールド]¥70,400・[シルバー]¥70,400・リング[親指]¥37,950・[人さし指]¥33,000/プリュイ トウキョウ
Hair:KANADA[LAKE TAJO] Photos:Go Tanabe Stylist:TEPPEI
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