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メンズノンノモデルにも「ヘア道」を
カウンターカルチャーとしてのヘア
2020年2月号、メンズノンノモデルに選ばれた初の撮影でKANADA氏がヘアを手がけた2人と、今再び向き合う。
僕の心にある音楽への憧れを、ヘアで引き出してもらった
──水沢林太郎
from KANADA
今回2人へ共通して僕が手がけたのは、今彼らが世の中に求められているのとは真逆のスタイル。林太郎は16歳当時からミステリアスで、でも本当は音楽を主として好きなカルチャーがいろいろあるというのがにじみ出ていた。今日はそこを存分に引き出し、コマーシャルではない、クリエイティブな水沢林太郎をつくった。爽やかなスクールボーイとはひと味違う“音を愛する青年”の側面がめちゃくちゃカッコいい!
2020年2月号
from Rintaro Mizusawa
変われてますか、僕は。あの日も赤いアウターでしたね。KANADAさんの連載が最終回と聞き、成長した姿を見せたくて、豊田と2人でこの企画に出たいですって頼んだんです。専属モデルになって初めて写真を撮ってもらった日と同じスタッフでまた撮影ができて、メンズノンノというものの中での自分を改めて振り返りました。当時はまだ、ここまで力のあるヘアや衣装を自分のものにはできなかったと思うけど、今日は“魅せられる”と確信を持ってカメラの前に立ちました。そこまで表に出していない、僕の中の音楽好きな匂いをKANADAさんに表現していただいて、うれしかった。もっと自分の可能性を広げたいという、僕ら2人の意思表示になったと思います。
潔く髪を上げるのは、自分に自信がないとできない
──豊田裕大
from KANADA
メンズノンノモデルとしてのお披露目ページだったから、当時はいろんな可能性を想像できるよう2人ともプレーンに仕上げた。豊田は普通の大学生だったし、素直に愛されるナチュラルなマッシュに。でもそこからいろんな苦労を経験して、たくましく精悍(せいかん)な顔つきに変わったところを今日は見せたかった。もう簡単にイケメンとは言えないような、味と深み、硬派な佇まいがもっと知られてほしい。
2020年2月号
from Yudai Toyoda
自分ってこんなだったな、と懐かしく最初の撮影を思い出す、ここ最近で一番穏やかな時間でした。今日メイクルームでKANADAさんに「最強のスタイルにしてあげるから」って言われて。最強のスタイルで撮影できるんだ~って素直にテンションが上がったけど、昔はそう言われると逆に緊張していたかも。こうして前髪を上げて顔を堂々と出すというのは、自信がないとできないこと。でも今日はそれに背中を押された感じがあって、成長したのかなと思いました。あの頃のフレッシュさや自分の中でギラついてた感じもなくさず、いいものを作るために貢献できる自分でいたい。メンズノンノ、もっと頑張りたいなって改めて思いました。
Hair & Make-up:KANADA[LAKE TAJO] Photos:Go Tanabe Stylist:Taichi Sumura Models:Rintaro Mizusawa Yudai Toyoda[Both are MEN’S NON-NO models]
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