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こだわりのスタイルを持つことと、なんでも柔軟に取り入れる軽やかさは、両立しうる。古着屋店員としてのマニアックな視点がありつつも、トレンドを取り入れることも軽やかにこなす「まさに吉祥寺男子!」とKANADA氏が絶賛する彼に、提案したいスタイルは?
服飾系の学校を卒業後、吉祥寺の古着屋で働いている馬場統梧さん(23歳・販売員)。KANADA氏もうなる、スタイルのある青年だが“似合っているけど意外性がある”新しい提案をしたいと臨んだ今回。
初の吉祥寺男子! 馬場君は古着屋の店員で、最初に写真を見たとき、誰のマネでもないオリジナリティがある子だなと感じた。僕の勝手な解釈だけど、古着屋はエリアによって違う顔を持っている。下北はマニアック、高円寺はいなたくて泥くさい、原宿はミーハー、そして吉祥寺はそのどことも違ってちょっとシティ感がある。彼はまさにそんな“吉祥寺にある古着屋のキャラクター”を具現化したような青年だ。強いこだわりやファッションの知識はあるけど、トレンドも毛嫌いせずかなり柔軟。特にそう思った決め手は、洗いざらしの無造作でストリート感あふれるヘアなのに、彼がきちんとエヌドットのヘアオイルを使っていたから。味のあるスタイルに合わせる髪型をつくるときに、マニアックなバーバーモノじゃなく、トレンドど真ん中のアイテムをチョイスしているバランスが、本当に軽やかだなと思ったんだ。古着屋の子がそういうふうにヘアをつくっている感じ、すごく今っぽくていいなって。
だからすでにカッコいい彼に僕からあえて提案したのは、古着にもなじむけど、どんなスタイルにもカッコよくはまるモダンなスタイル。金髪のロン毛はそのままに、バツッと切りっぱなしのワンレンにしてみた。本人のストリート感にモードさや洗練された清潔感が加わって、どんなスタイルもカッコよくマッチするヘアになった。やっぱり本人の感覚が柔軟なほど、選択肢って広がるものだよね。
長さと色はそのまま、カットでデザインを
“金髪のロン毛”という彼のアイデンティティの核は変えず、カットラインのきいたワンレンに。無造作なシルエットからのチェンジで、かなり印象が変わった。きれいめな着こなしにもOKだから、古着だけでなく、様々なスタイルが楽しめる。
KANADA PROFILE/メンズノンノ本誌はもちろん数々の広告やショーで活躍するヘアアーティスト。俳優やタレントからの信頼も厚い。ヘアそのものだけでなくコーディネートとのバランスも考えたトータルでのプロデュースを得意とする。
[上写真]ユーズドのジャケット¥39,800・ユーズドのTシャツ¥22,800・ユーズドのパンツ¥22,800/ヴェルヴェット その他/本人私物
Hair:KANADA[LAKE TAJO] Photos:Go Tanabe Stylist:Taichi Sumura
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