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個性とモテは両立しないかのように言われがち。だけど自分の好きなことを探求した結果似合っているものは、必ず人から認められる。そもそも 誰にでも好かれようとして選んだ無難なヘアが、キミのよさを逆に台無しにすることだってある。自分の好きなものが響く相手にモテたら最高だよね。トレンドの“いなたさ”を感じる重めのマッシュウルフの森 祐樹さん(22歳・学生)。自分も納得する形でさらにおしゃれなヘアにするには…?
彼の面白いところは、けっこう個性的なテイストにもかかわらず「モテる感じにしたい」という希望があったところ。あくまで一般論だけど、いわゆるモテヘアというのはオーソドックスで無難なものが多い。なかなかマニアックなヘアをしているから、そういうのは気にしていないのかと思ったから意外だった。でもそこのバランスが面白い。マニアックに走ったって、そのスタイルにどれだけ自信を持てるか、自分のセンスを信用できるかということは一番大事だから。そしてそれをきちんと似合わせることや、堂々としていることこそが人に魅力的に映るのだと思う。そんなわけで、彼のよさを殺さずに、芯がありつつも、もっと洗練されたヘアを模索した。自分のやりたいことを封印してまで広くウケることはめざさなくていい。自分のおしゃれに共感する子に「いいじゃん」って思わせたらそれが最高のモテ。
まず、マッシュウルフのマッシュの要素を取った。顔まわりにボリュームがあるのが今っぽいけど、彼の場合はシャギーで縦長のシルエットをつくったほうがモードに仕上がる。もともとの重めウルフは、ちょっと昔っぽい。ファッションもそこまで70 ’s に傾倒しているというわけではなさそうだから、毛先を軽くすることで現代的な抜け感を出した。ベースはクラシカルだけど、仕上がりは今っぽい。いうなれば“ヴィンテージモダン”って感じかな。好きなテイストから離れず、よりすてきな自分に仕上げる。モテをめざすって、そういうこと。
好きなスタイルこそ、仕上げが重要
こういうウルフって、とにかく仕上げの質感が大事なんだよね。いくらカッコいいシルエットに仕上がっても、服や自分のキャラとちぐはぐだったら意味がない。彼の場合は、せっかく出した軽さを生かしてドライに。ただ人によってはウエットもアリ。そこは自分で考えるところだから(笑)。
[上写真]ジャケット¥35,000・シャツ¥39,000(ともにニードルズ)/ネペンテス パンツ(コモン スウェーデン)¥52,000/ジェムプロジェクター ネックレス(オール ブルース)¥95,000/エドストローム オフィス
Hair:KANADA[LAKE TAJO] Photos:Go Tanabe Stylist:Takayuki Tanaka
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