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キミがファッション大好きなら、ヘアも貪欲にトレンドを考察してほしい。でももし、ファッションには疎いけど、ちょっとおしゃれになりたくてメンズノンノを手に取ってみたのなら、自分をより生かすものは何かをまず考えてほしい――KANADA氏の語る、"似合うこと"の大切さとは? 好感度は気になるが、ファッションにもヘアにも特に強いこだわりはないという平間達也さん(23歳・会社員)。その中で無理なくカッコよく変身できるか?
ファッションは嫌いなわけじゃないけど、すごく興味があるとか、極めたいわけじゃない。ちょっと感じよく見えたら十分…そんなふうに考える人たちが、実は一番多い層だと思う。今回の彼も正統派な男前ではあるけど、ファッションにそこまでお金をかけておらず、こだわりもないという。僕が、どんな髪型にしたいか聞いたら「疎いのでお任せします!」と返ってきた。これって、美容室でもよくある光景だと思うんだ。そういう人たちに、ヘアだけ無理やりトレンドをのっけるのは正しいのか。彼の日常を考えたとき、流行を追うのはあまり意味がないように思える。だからといって“ノームコア”のようなものを選択するのもちょっと違う。あれもいわば、何もしないことをデザインした、ファッションピープルの遊びの一環だから。彼がファッションアイコンやインスタグラマーじゃないからこそ生きるヘアがあるはずだ。そこで選んだのが、“素材を生かした直球のオーソドックス”。顔まわりをスッキリ見せる、クラシカルかつ王道なショートだ。新しいことは何もないけれど、彼のよさである精悍さが存分に発揮されている。
これは間違いなくファッションピープルと戦える。フツーだとつまらないっていう人もいるかもしれない。でも果たして、デザインされていること、トレンドをやることが自分にとって意味があるのか。それをやったらおしゃれになれるのか…そう、なんとなくアシメにしたり、色を抜いたりする前に、ちょっと検証してみてもいいと思う。
素材を生かす、王道でクラシカルなヘア
ツーブロック、前髪パッツン、レイヤーボブ、重めのサイド…彼が美容室で「お任せで」と言った結果のっけられていたデザイン要素をすべて取った。悪くないが素朴なキャラにはトゥーマッチ。シンプルにマッシュベースのショートレイヤーにして、前髪を上げることで"粋さ"も出たと思う。
ジャケット¥5,900・パンツ¥2,500/原宿シカゴ 原宿店 中に着たTシャツ¥2,000[参考価格]/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター 時計¥26,000/ラムホール ヴェルーフ
Hair:KANADA[LAKE TAJO] Photos:Go Tanabe Stylist:Hidero Nakagane[S-14]
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