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毎月新たな提案を続けるKANADA氏が「今月は特に新鮮かつ可能性を感じた」と話す、“イケてる茶髪を考える”ということ。金髪でも黒髪でもなく、奇抜なカラーヘアでもない。一見無難なカラーリングに見える茶髪の、カッコいいお手本とは?
吉田湧也さん(19歳・飲食店勤務)
一見、伸ばしっぱなしのラフな茶髪だけど、かわいげもあって本人に合っている。より現代っぽくブラッシュアップすると…?
おしゃれに見せるのが難しい、茶髪。モードとの親和性が低いのと、“少し明るくしたいかも”という、なんとなくの理由でやる人が多いからか、こだわりを感じるような、イケてる茶髪の成功例をあまり街で見かけない、というのが大きな理由かなと思う。カラーヘアに関しては、ここ最近金髪の話をしてきたが、派手に見えて実は扱いやすい。何を着てもそれなりに見えるし、アレンジもきく。逆に黒もしかり。その人の意志やスタイルを感じるし、ファッション好きにとっては、この2つは“自分で選んだ”という意識が強いだろう。ならば、なんとなく中途半端で、コンサバに見えがちな茶髪がカッコよく見えるスタイルって? 今回ハントした吉田くんは、一度金髪にしてから黒染めし、そこからさらに落ちて茶髪になった状態を遊んでいるという上級者。いろいろ経験したうえでの、自分らしい茶髪を楽しんでいる。根もとに少し黒が出てきているのも絶妙で、彼のストリートな雰囲気とのマッチングもいい。
街中で見つけたとき“これだ!”と、カッコいい茶髪のお手本に出会ったような気持ちになった。2000年に一世を風靡(ふうび)した『池袋ウエストゲートパーク』のマコトっぽさもあり、今のレトロ流行りにもぴったりだ。この連載では、今のトレンドど真ん中の少し先を提案したいといつも思っているけれど、新たな選択肢として“イケてる茶髪”への挑戦はアリだなと気づいた今回だった。ストリートにはカッコいい男子がまだまだたくさんいるね!
ただのプリンヘアに見せないコツは長さ
ワンレンだとプリンに見えるけど、レイヤーを加えて髪にデザインを入れると、黒と茶のグラデがよくなじむ。カットとカラーの関係ってすごく大事だから、こだわってほしい。それから服もポイントで、黒を着ると変な艶っぽさが出るかも。きれいな色を選んでみて。
KANADA PROFILE/メンズノンノ本誌はもちろん、数々の広告やショーで活躍するヘアアーティスト。俳優やタレントからの信頼も厚い。ヘアそのものだけでなく、コーディネートとのバランスも考えたトータルでのプロデュースを得意とする。
Hair:KANADA[LAKE TAJO] Photos:Go Tanabe Stylist:Yoshiaki Komatsu
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