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最近抜け毛が増えてきた、父親の髪が薄いから遺伝するかも…髪に関する心配事はいろいろ。薄毛は遺伝の影響もあるけれど、早くからきちんとケアをすれば髪を守ることができる。手遅れになってしまう前に、シャンプーの正しいやり方や頭皮ケアなどで対策を!
10代・20代がガチで知りたい
薄毛Q&A
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メンズノンノ世代にとって、スキンケアと同じくらい気にしたい髪と頭皮。ウソかホントかわからない、薄毛にまつわる噂の真偽をプロに直撃してみた!
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AGAヘアクリニック
水島豪太先生
2016年に医療法人社団則由会AGAヘアクリニックを開院し、院長を務める。最新の医学知見と最先端の発毛技術を用いて薄毛治療を施している。
薄毛が気になるなら、髪よりもまず頭皮のケアが重要。ぐんぐん伸びる髪の毛はあたかも生きているように見えますが、実は死んだ細胞の集まりが頭皮から押し出されているだけ。髪の毛を生やすのは毛根ですから、大切にすべきは頭皮のほうなんです。
薄毛の主な原因は、生活習慣や遺伝などによる髪の毛周期の乱れ。本来は髪が伸びる成長期を経て自然に抜け落ちますが、十分な成長期を経ないまま抜け落ちてしまっていたら注意が必要です。ちょっと髪を触っただけで抜けてしまったり、起きたら枕に抜け毛がたくさんついていたら危険サイン。そうした異変に気づいたときは、髪の洗い方や体調の変化に注意を払いつつ、AGA(=男性型脱毛症)の可能性もあるのでクリニックを受診してもいいと思います。
Q. 若い頃から対策をしたら、薄毛の進行を止められる?
A 対策は早ければ早いほどいい
「AGAに悩んでいる人は、若い頃から対策をするほど回復の見込みは高いです。年を重ねて、髪の毛を作り出している"毛包幹細胞"そのものが死んでしまうと、二度と髪が生えてこなくて手の打ちようがなくなってしまいます。まだ"毛包幹細胞"が残っているうちは可能性があるんです。そうならないために、若いうちから強い紫外線を避けたり、乾燥しやすい冬には保湿するなど、頭皮の健康を保つように心がけましょう」
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Q. ラーメンをよく食べているのですが髪に影響がありますか?
A 脂質が高い食べ物は危険!
「ラーメンのように脂質が高いものを食べすぎると、皮脂が過剰に出て頭皮環境が悪化してしまいます。体の中の循環が悪くなって髪の毛の発育にも悪い影響を及ぼすので、脂質の高いジャンクフードやコンビニのお弁当ばかり毎日食べるのは避けましょう。それが難しい人もできればサラダや豆腐を追加して、健康に気を使えたらいいですね。さまざまな食品をバランスよく食べることが大切です」
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Q. 筋トレをやりすぎると髪の毛が薄くなる?
A 筋トレは関係ない!
「筋トレをするだけでは、薄毛になることはありません。AGAを生じさせるのは悪玉の男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)であり、筋トレしたときに分泌される男性ホルモン(テストステロン)とは関係がないんです。なお、悪玉の男性ホルモンが作られる原因には遺伝が関係しています」
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Q. 洗髪後に髪を乾かさずに寝ているのですが…?
A 髪を傷める原因になる
「薄毛には直接関係はありませんが、髪がぬれたままだと細菌が繁殖しやすく、頭皮環境が悪化しフケが出やすくなります。しかも、髪を包んでいるキューティクルが開いた状態なので、水分が飛んでいき、枝毛やパサつきの原因にもなります。洗った後はしっかり髪を乾かすことが重要です」
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Q. やっぱり、パーマやカラーって髪を傷めますか?
A 適切な頻度であれば問題なし
「パーマやカラーは美容室でやってもらうことが多いと思うのですが、2か月に1回など適切な頻度であれば問題ありません。ただし、頭皮に炎症が起こったり、かゆみが出たりしたら要注意。セルフでカラーリングする場合は、頭皮にカラー剤がつかないように気をつけてください」
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Q. 帽子をかぶるのはよくない?
A 日焼け対策の帽子はOK
だけど、かぶりっぱなしに注意
「紫外線は頭皮によくないので、日焼け対策に帽子をかぶることは大切です。ただし、かぶりっぱなしは禁物。かぶり続けて頭皮が蒸れるなど、雑菌が増えて頭皮環境が悪くなるので、こまめに換気するようにしましょう。例えば室内に入ったときは帽子を脱いで汗を拭いたりと頻繁にケアしたほうがいいですね。秋冬向けのウールのニットキャップやフェルトハットは蒸れやすいので気をつけてください」
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Photos:Shinsaku Yasujima Hair:Masaki Takada Stylist:Masashi Sho Model:Shota Inoue[MEN’S NON-NO model] Illustrations:Tsuguya Ishii Text:Masato Nachi
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