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エディターやモデルなど、ファッションの最前線にいる人たちはどんな美容アイテムを使っているのか?自分の中で「BUZZ」っているアイテムをリアルに語り尽くす!
ルイ・ヴィトン
オンブレ・ノマド
オードゥ パルファン
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香りが連れて行く心の旅
BUZZ POINT!
スモーキーでスパイシー。
希少な“ウード”を贅沢にまとう
「ルイ・ヴィトン」と聞いて最初にフレグランスのことを思い浮かべる人は、今はまだそう多くはないと思います。かく言う私も、ブティックで見たことあるな、くらいの認識でした。
ところが、今年発売された新作フレグランス「LVERS(LV ラバーズ)」のポジティブな生命力にあっさりノックアウト。さらに、この「オンブレ・ノマド」が心を鷲掴みに!
「オンブレ・ノマド」は、中東を代表する香料のひとつ、ウード(沈香)がキーノート。アガーウッドという沈丁花科の樹木が原料ですが、使われるのは枝や葉ではなく、雨や風で折れたり虫などに害されりしたときに出す樹脂。1本のアガーウッドから取れる量は少ないうえ、高品質なものを採取するには100年もの樹齢が必要だそう!
そもそもが希少な素材に最高級のクオリティを求め、世界中をめぐって選ばれたのがバングラディシュで200年続く家族経営の農園。ルイ・ヴィトン専属となったこのプランテーションから「オンブレ・ノマド」に使われるウードが調達されます。ビッグメゾンにしかできないスケール感に、まず圧倒されますね。
スパイスにレザーのアクセント、ウッドの深み。どこか遠くから漂ってくるお香のような、スモーキーな安らぎ。ベンゾイン(安息香。これまた樹脂です)やラズベリーの、ひとさじの甘やかさ。
そう、香りはとても多面的で複雑。エネルギーはとても感じるけれど、すべてのストレスを吸い込んでくれるような穏やかな気持ちにもなる不思議。決して万人に受けるとか、モテ度アップ!とかの香りではないんですが、ウッディ~スパイス系の香りが好きで、かつ、私のようにクセのある香りが好きな人なら、きっと「オンブレ・ノマド」は深く刺さるんじゃないかと思います。
ルイ・ヴィトンのフレグランスを手がけているジャック・キャヴァリエ・ベルトリュード氏は、数多くのメゾンで名香を生み出してきた天才調香師。
2012年にインハウス・マスター・パフューマーとして彼を迎え入れたさい、ルイ・ヴィトンはきっと彼のために最高の舞台を用意したのでしょう。素晴らしい素材との出会い、自由なインスピレーション、それらを巧みにつなぎ合わせ織りなして生み出される唯一無二の作品。世界でもっとも贅沢で、幸せな関係性を想像してしまいます。
この「オンブレ・ノマド」を含め、現在4つの香りで構成されているルイ・ヴィトンのオリエンタル・パフューム コレクションは、中東の人々の香りの伝統に基づいて生まれたもの。香りはかなり強めなので、普段2プッシュの人なら1プッシュ、いつもの半分くらいの量をつけるのをおすすめします。
とても余談ですが、この原稿を書きながら私の脳内では昭和の名曲『異邦人』がずっと流れています。祈りの声と、行きかう馬の蹄の音、街の人々が歌うように会話するざわめき。曲の舞台は中東ではなかったはずですが、なぜだろう…。
通りすがりにこの香りがしたら、ちょっと振り向いてみたくなること確実です。
ルイ・ヴィトン
オンブレ・ノマド
オードゥ パルファン
価格 ¥55,000
容量 100mL
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/stories/ombre-nomade
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