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ルイ・ヴィトンから新しい香りが出ると聞きつけて、いち早くメンズノンノモデル樋之津琳太郎が試してきた! 世界中が注目するこの新作に加え、定番として愛されるメンズフレグランス6種も実際に試してレビュー。ルイ・ヴィトンのフレグランスの世界にようこそ!
ルイ・ヴィトンが満を持して放つ
新作「LVERS(LV ラバーズ)」は
どんな香り?
今回新しく登場するのは、「LVERS(LV ラバーズ)」という香り。ルイ・ヴィトンのメンズ クリエイティブ ディレクターであるファレル・ウィリアムスが初めて関わるフレグランスプロジェクトとあって、全世界からの注目を浴びる1本だ。
香りを手がけたのは、世界三大調香師のひとりと称されるジャック・キャヴァリエ・ベルトリュート。
現代のフレグランスでは、ほとんどメインとして使われることのない伝統的な香料「ガルバナム」が、LVERS(LV ラバーズ)のキーノート。フレッシュな草木の生命力をそのまま香りにしたかのようなウッディーなグリーンノートが特徴で、自然の雄大さやワイルドさが表現されている。
そこへ、爽やかなジンジャーやフルーティなベルガモットなど、ポジティブなエネルギーのある香りも。全身で太陽の光を浴びているときに感じる、満たされるような心の落ち着きを、このフレグランスから汲み取ることができる。
キーワードは「光」
ファレルの最初のコレクションを見に来たジャックは、今まで感じたことのない熱気や空気感、そして光をそのショーから感じ取ったと言い、そこから沢山のインスピレーションが誕生した。その後、2人で何度も話し合いをするなかで「光を香りにしたらどうなるか?」という壮大なテーマにたどり着いた。
キーワードの「光」は、光合成により豊かな香料のもととなる植物たちを育てるのにも必要不可欠なもの。そこから生命力や前向きに生きるための活力、太陽の光を受けてまとまるコミュニティなどに結びついた壮大なテーマがこの香りには込められている。
フレグランスの容器は、光合成をイメージしてプリズム仕上げに。光が当たる角度や、見る方向でもまったく違う表情を見せるLVERS(LV ラバーズ)にピッタリのボトルになっている。
トラベルケースも登場!
LVERS(LV ラバーズ)を旅行の相棒としても持って行って欲しいという思いから、ダモフラージュ・モチーフのトラベルケースも発売。ファレルのクリエイティブの要とも言えるグリーンのダモフラージュは、メンズのヘリテージであるダミエ・モチーフとメンズ クリエイティブ・ディレクター自身のパーソナルなスタイルを組み合わせた特別なもの。香水のためだけに作られたこのトラベルケースにも、今のルイ・ヴィトンのフレッシュな感覚が存分に込められている!
樋之津琳太郎が
LVERS(LV ラバーズ)の香りを
実際に試してみた!
「最初は、この香りに込められた思いなどをあえて聞かず先入観なしで試してみました。スッと鼻に抜けるようなフレッシュなジンジャーやベルガモットの香りはすごく晴れやかな気持ちにしてくれます。メインで全体を包んでくれているのが草木のようなグリーンウッディーの香り。爽やかさの中に深みのあるノートが加わることで香りの厚みが増し、つい深呼吸したくなるような一本です」
「ずっと香っていても飽きることのない、かつ、心が日向ぼっこをしているかのような落ち着きが訪れます。この『光』という壮大なテーマを聞いて、香りにそんな捉え方があったのかとすごく勉強になりました。テーマを聞いたあとは、香りの印象にお二人の想いが重なって、より思い入れが深くなりました。この香りを光だと捉えると、なんだかふわっと包み込まれるような優しさも感じますね」(樋之津)
ルイ・ヴィトンのフレグランスとは?
ウィメンズ、メンズ、ユニセックスと様々なジャンルを取り揃えるルイ・ヴィトンのフレグランス。花畑から原料の調合にいたるまで、すべての工程を監修しているのは専属クリエイターであるジャック・キャヴァリエ・ベルトリュード。エモーショナルな旅や感覚的な体験など様々なテーマに沿って、厳選された素材を使って生み出される香り。人生を共に過ごしたい、人生の節目で手に入れたいと思うような、特別な一本に出会うことができる。
メンズ、ウィメンズフレグランスのほか、ユニセックスで使えるカリフォルニアを彷彿とさせるフレグランスコレクション「コローニュ・パルファン」や、中東の伝統的な香りに基づき、贅沢な香料でもある「ウード(沈香)」をメインで使用したオリエンタル・パフューム・コレクションなど選択の幅はかなり多い。
ルイ・ヴィトンのフレグランスはレイヤードで香りを楽しむこともできる。メンズ、ウィメンズとカテゴライズされてはいるが、それにこだわらず自分に合ったものを自由に選べる楽しさも。
ルイ・ヴィトンのメンズフレグランス
6種類、全部試してきた!
ルイ・ヴィトンのメンズフレグランスは、アドベンチャーや逃避行など、印象的な記憶やテーマなどを香りで追体験できる。世界中から厳選を重ねた最高級の素材を使用することで、エレガントに香りたち、品格の高さも印象付けてくれる特別なフレグランス。そんなメンズフレグランスは現在6つのラインナップ。
そのすべてを、樋之津が試してみた!
1.イマジナシオン
空想の旅
香水界のホワイトゴールドとも呼ばれる「アンブロックス」を贅沢に使用した、まるで空想の旅に連れて行ってくれそうな一本。
最初はマリン系の爽やかな香りと官能的なアンバーの香りがワクワクしている心の情景を映し出し、時間が経つに連れほんのり甘いブラックティーのエレガンスと高貴なシトラスが顔を出す。そして最後には少しの甘さとウッディノートが心地の良い余韻を残してくれる。そんな時間の経過も楽しめる、大人の余裕と魅力が詰まったフレグランス。
「爽やかな香りだと思ったのが第一印象でした。そこから時間が経つに連れ、ブラックティーの優しい香り、そしてスモーキーさも顔を出してくる変化に驚き。イマジナシオンの名前の通り、思い描くことをまだ何でもできる自分の人生を、少し後押ししてくれるような心強い香りです」(樋之津)
2.リマンシテ
果てしない自由
フレッシュなジンジャーの弾けるような香りにグレープフルーツのほろ苦さを合わせ、シャープで爽やかな印象に。弾けるようなフレッシュさからは人生の新たな始まりを待つ真っ白なノートの1ページが思い浮かぶ。
ただの爽やかさで終わらず、魅惑的なアンバーの香りがしっとりと香りをまとめ上げ、より深みを与えてくれる。爽やかさと上品さが上手く調和した一本。
「柑橘系なフレッシュさがスッと鼻を抜ける、夏にかけてまといたい香りです! これも、ラストノートでは雰囲気が変わってきて、アンバーやムスクなどのスモーキーで品のある雰囲気に。“爽やかさ”というワンワードにもさまざまな表情があるということを見せてくれる一本だと思います」(樋之津)
3.メテオール
星のかけら
上質なマンダリンやベルガモットの爽やかさを、3種のペッパーがさらに際立ててくれる一本。柑橘系のフレッシュさももちろん感じられるが、それに続くスパイシーさ、ベチパーの大地を感じさせる土の香りと徐々に世界観が広がっていく。
星をテーマにした、キンモクセイがメインノートのウィメンズフレグランス「エトワール フィラント」とのレイヤードもおすすめ。
「優しい、包まれるような柑橘系の爽やかさの中にスパイスを感じることで、香りがぼやけずにしっかりと記憶に残ります。時間が経つにつれアンバーを思わせる香りが深みのある余韻を残してくれるので、すごく心地が良い。夏のバカンスでリラックスできるチルタイムに僕はまといたいです。星がテーマの香水同士、ウィメンズ、メンズ関係なくレイヤードできて新しい香りになるってすごく素敵だと思います」(樋之津)
4.オラージュ
感覚が冴えるエネルギー
パチョリのスモーキーな香りが、アイリスのエレガントな香りを包み込み、男性も使いやすいフローラルノート。
パチョリの湿った土、ベチバーのウッディでアーシーな力強さ、ベルガモットのグリーンな香りで、大地の生命力を強く感じることができる。ウッディーの新しい側面を壮大に表現している一本。
「こんなウッディの香りには初めて出会いました! 僕が好きな深みと大人っぽいスモーキーさもありつつ、アイリスのフローラルな上品さ、ベルガモットのグリーンシトラスの爽やかな表情も顔を出してくる、二面性を持ったウッディーの香り。落ち着いた広がり方をする香りなので、さまざまな場面でまとうことができる、人生の相棒になりそうなフレグランスです」(樋之津)
5.ヌーボー・モンド
新世界への旅立ち
重厚な印象のウードウッドとフレッシュなココアビーンズのほろ苦さが出会った、かなり深みのある香り。
すこし湿った土の印象もあるパチョリが香水のテーマでもある冒険家が訪れたアフリカの空気感を表現。蜂蜜のようななめらかさに、レザーのニュアンスも感じるサフランが香るトップノート。時間の経過とともに肌に馴染んで、つけた人それぞれのスパイシーさを楽しめる。
「最初に香る瞬間からグッと世界観に引き寄せられる力強さを感じました。かなり重厚なウードとフレッシュなココアのマリアージュは圧巻です。まるでアフリカの市場にいるかのような情景が浮かぶスパイシーさもありますが、むせ返るような香りでは一切なく、むしろ落ち着きを感じられる上品な余韻には驚き。一歩大人になった自分がまといたい一本です」(樋之津)
6.スール・ラ・ルート
どこまでも続く旅路
頬に弾ける水しぶきを彷彿とさせるフレッシュなセドラとベルガモット。それに若草のグリーンをプラスし、バニラのような甘い香りのペルーバルサムが柔らかい余韻を残す、胸の高鳴りと共鳴するようなフレグランス。
セドラは柑橘の爽やかさに加え、レモンやグレープフルーツにはないウッディーさも兼ね揃えているので、少し大人なシトラスの香りが欲しい人にはぜひつけて欲しい。
「シトラスのジューシーさだけでなく、その奥にウッディーな表情が見え隠れする大人な印象。シトラス×グリーンの草原を駆け回るような爽やかさが通り抜けていく中、余韻のやさしい甘さにグッと惹きつけられます。僕は進学、就職など何か新しいことが始まるときにまといたい香りです」(樋之津)
今回取材を行ったエディターやスタッフも、新作のLVERS(LV ラバーズ)や、ルイ・ヴィトンのメンズフレグランスについて「この香りは自分の引き出しになかった!」と驚きの連続。みなさんもこの記事を参考に店舗に訪れて、ぜひルイ・ヴィトンのフレグランスの世界を体験してみて!
Photos:Teppei Hoshida Hair&Make-up:Yumiko Chuugun Models:Rintaro Hinotsu[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Takuma Kawakami 衣装協力:ルイ・ヴィトン
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