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香水好きのエディターが、この春夏の新作やコラボの香水などからイチオシをピックアップ。実際にメンズノンノモデルの樋之津琳太郎と中塚凌空が試して正直レビュー!
香水を選んだ基準は?
エディター 川上:今回は、とにかく話題性がありかつ好印象な香りをピックアップ! ブランドが初めて出すオードパルファンだったり、セレクトショップのコラボなど情報盛り盛りです(笑)。
樋之津琳太郎(以下樋之津):試してみたかった香りが並んでます! オンラインでは、香りがなかなか想像しにくいから僕らが試してちゃんと伝えなきゃですね。
中塚凌空(以下中塚):ハードル上げないでください(笑)。僕は樋之津さんより香水初心者なので頑張って表現してみます!
実際にお試し!
モデル2人が春夏につけたい香りは?
中塚:春夏に向けて出ているものが多いからか、爽やかな香りも多いですね。気になっていた「メゾンマルジェラ レプリカ フレグランス」の新作も試せて嬉しい!
樋之津:春夏だからといって爽やかな香りじゃなく、少し重めな香りをつけたりすると印象が変わる。イメチェンしたい時とかはあえてタバコとかスモーキーな香りをまとうのもおすすめ!
エディター 川上:香水の取材に何度も行ってる樋之津が言うと説得力がある(笑)。早速試してもらった香りの感想を教えて!
樋之津が試した香水は3種類
1. BORNTOSTANDOUT × bPr BEAMS
別注 『WABI-SABI』
韓国ソウル発のフレグランスブランド「BORNTOSTANDOUT(ボーン トゥ スタンド アウト)」に、日本のブランドして初めて「bPr BEAMS」が別注をかけた一本。調香でトレンドを仕掛ける話題の調香師集団、Flair Paris(フレア)を迎えて仕立てられたものは、ミステリアスで詩的なウッディな香りに。
アイコニックな陶磁器の容器には、ビームスのブランドカラーのオレンジが。見た目からもおしゃれなフレグランスだ。
「最初は、ジャスミンのフローラルで少しピリッとした甘酸っぱい果実のような香りから入るのですが、その後どんどん押し寄せるバニラやヒノキなどの奥深い香り。静の香りから、ニュアンスのある奥深い動の香りに変化していく、まさに侘び寂びな香りです。一度試すとやめられない中毒性があります(笑)。朝鮮白磁を再解釈したボトルもインテリアとして置いておけるおしゃれさが◎」(樋之津)
2.ゲラン
ラール エ ラ マティエール
ネロリ プラン シュッド
『星の王子さま』の作者でもあるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの処女作、フランス-アフリカ路線を舞台とした小説『南方郵便機』からインスパイアされた香水。
ターメリックやシナモンといったスパイスの効いた香りから、フレッシュなネロリの香りへ。まるでサン=テグジュペリの旅行を追体験できるかのような香りの移り変わりは圧巻。
「最初は、かなりスパイシーな香りがします。鋭く尖ったような香りではなく、熱気に包まれたまろやかなスパイシーさなので気軽にまとえる印象。その後フレッシュなネロリの香りが。そしてサンダルウッドやベチパーのウッディで深い香りに…と、まるで景色のように移り変わっていくフレグランス。全体を通して甘さのない、かなり大人な香りです。深みはあるが重さはないので春夏にもぴったりな香りだと思います。」(樋之津)
3.サンタ マリア ノヴェッラ
ジャルディーニ・メディチェイ
オードパルファム マグノリア
サンタ・マリア・ノヴェッラから出た初のオードパルファム。ルネサンス期のフィレンツェで栄華を極めた名家・メディチ家の庭園を想起し作られた香りは、歴史を感じる上品な仕上がりになっている。
マグノリア グランディフローラという常緑樹からインスピレーションを得たこの香りは、樹木のすべての特徴を、力強い香りの情景として表現。香りの終わりまでをしっかり見届けたい一本だ。
「香りを初めて試した第一印象は、樹木というよりはフローラルさを前面に感じました。花が咲き誇っている、まさに春な香りです。ところが徐々に顔を出してくるのがジャスミン、そしてアンバー、ムスクと香りに落ち着きをあたえていきます。まるで季節が春から初夏に移り変わって行くときかのような香りの移り変わりは今の季節にピッタリ。こんな香りがしていた庭園に訪れてみたいです(笑)」(樋之津)
中塚が試した香水はこの2種類
4. メゾン マルジェラ 「レプリカ」 フレグランス
フロム ザ ガーデン
毎回記憶がテーマのフレグランスを出しているメゾン マルジェラ 「レプリカ」 フレグランス。今回は、イタリア南部のプーリア。爽やかに日差しが注ぐ午後、緑のあふれる菜園で過ごすひとときが再現されており、大地に触れ、自然と戯れる喜びと癒しを思い起こさせるフレグランス。菜園内の青々しさから、ガーデニングの後に手にほのかに残る土の香りまで再現されている。
「最初はガーデン香りって一体何だ?と思いましたが試して納得。庭園らしいグリーンな香りでありつつも最初に少しスモーキーさも感じるトマトのアコードが一気に緑の中に引き込んでくれます。時間が経つに連れ、少し湿っぽさを感じるパチョリエッセンスがガーデニング終わりの土の香りまで感じさせ、どこか安心感のある雰囲気に。『それどこの香水?』と話題になること間違いない一本だと思います。」(中塚)
5.RboW(アールボウ)
モンスーン
韓国から初上陸の香水ブランド「RboW(アールボウ)」。香りやパッケージを通して日々の生活にアートを取り入れ、自身そのものをアーティステックに表現することを提案するブランド。夜明けの露のついた散歩道を思い出させる「モンスーン」は人気の香りの一つ。
「爽やかな香りが徐々にジャスミン、フリージアと繊細で優美な香りにマッチしていくさまは、まるで散歩道を歩いているかのような風景を思い出させてくれます。その中でも、アンバーやムスク、サンダルウッドなど奥から支えてくれる香りが、奥ゆかしさと温かさをプラス。少し気持ちを落ち着かせてくれるような香りです。パッケージのデザインもおしゃれなのでポーチに入れて持ち運びたいです!」(中塚)
photo:Kaho Yanagi
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