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服好きの間でも大人気なパリ発のフレグランスメゾン「DIPTYQUE(ディプティック)」。今回は、数ある香りの中から特に男性におすすめのものをピックアップ。香水の付け方から選び方まで徹底的に聞いてきた!
\今回紹介してくれたのは!/
今回、ディプティックを紹介してくれたのは、青山店・店長の腹子さん。ディプティックでしっかりと香水を見るのは初めてというメンズノンノモデルの樋之津琳太郎に、丁寧に教えてくれた!
ディプティックとは?
ディプティックは、1961年に3人のアーティストたちによってパリのサン・ジェルマン大通り34番地で幕を開けたフレグランスメゾン。最初のブティックにはドアが一つ、両側にシンメトリーなショーウィンドーが2つあり、それがフランス語で「2枚折りの絵屏風」を意味する「ディプティック」に似ていたことから名付けられた。
当時、コンセプトストアはバザールと呼ばれており、雑貨店のように様々なものが置かれていた。
特徴的なオーバルのデザイン
ディプティックの特徴的なデザインとも言えるオーバル(楕円形)には、最初にお店を出した場所のアドレスと、一見香水の名前を読み取れない個性的なカリグラフィー、そして香水のテーマとなるイラストが書かれている。モチーフを遡るとローマ皇帝近衛兵の兵士の盾(プレトリアン)からつながるこのラベルは、平和主義だった創業者たちの象徴として、今もすべての製品に用いれられている。
「しっかりとラベルまで見るのは初めてだったのですが、一つ一つの香水に込められた思いやテーマが伝わってくるので、すごく特別な感じがします」と改めて感銘を受ける樋之津。
ここだけでは語りきれないほどの深い歴史がディプティックにはあるので、ぜひもっと好きになるためにも公式サイトでチェックしてみてほしい。
おすすめの香水の付け方は?
香水の付け方を迷う男子も多いと思うが、今回はおすすめの付け方を腹子さんに聞いてみた。
「基本的には、手首に20cmほど離してきれいなミスト状になるようにつけるのがベスト。あとは付ける場所ですが、さり気なくまといたいなら足首、香りで印象付けたいなら上半身をメインにつけるのがおすすめです」。付け方をしっかりと学ぶと、ふわっと香りが広がりすごく心地よいので是非試してみて!
香りのカクテルができる!?
実は特別な付け方をディプティックではおすすめしているんです、と教えてくれたのが「香水のカクテル」。
その一つの方法として香りを2種類、上半身と下半身で別々のものを組み合わせて使うことも。組み合わせには制限もなく、好きな香り同士を合わせることで、自分だけの新しい香りかたを見つけられる。
「爽やかな『ドソン』にもう少しフローラルな感じが欲しいので『オー ローズ』を組み合わせる…とかもできるってことですよね! 香りを組み合わせることで新しい香りを見つけられるかもと思うと、ディプティックの香水を集めたくなります」。(樋之津)
ディプティックの香水の選び方は?
「香りの好みは人それぞれなので、ぜひお店に来て、店員さんとお話しながら選ぶのがおすすめです!」とのこと。普段よく使っているものから柑橘系、甘め、爽やかなど、好きな香りのテイストを見つけておくと、より自分にあったものが見つけられそう。
香りは人の印象を形作るものなので、自分がなりたい人物像からお気に入りを見つけるのもいい。「僕は今回、少し大人な印象に見られたいなと思ったので、そんな印象になる香りをお願いしました! お話をしっかりと聞いてくださって、僕のなりたい“色気のある大人”な香水を見つけることができました!」と語る樋之津が見つけた香水は、最後に紹介。
オー ド トワレと
オー ド パルファンの違いは?
ディプティックには、ひとつの香りでも、オー ド トワレとオー ド パルファンの2つのラインナップで出ているものがある。
オー ド パルファンのほうが、オー ド トワレよりも香料の濃度が高いが、ただ濃いか軽いかだけではなく、香ったときに受ける印象も意外と違うもの。「同じひとつのテーマの香りでも、配合や濃度が違うだけで、いろいろな角度からその香りを感じることができます。違いがわかるとすごく面白いので、ぜひお店で香りを比べてみてください!」と腹子さん。
濃度の高いオー ド パルファンのほうが持続力が長く、しっかりと香りを楽しむことができるが、オー ド トワレは軽い香り方なので、あまり香りを全面に出したくないビジネスシーンなどでも選びやすい。
今回は、香りの印象の違いにも触れながら、男性におすすめの香りを5つ選んでいただいた!
「ディプティック」の
メンズにおすすめの香り5選
1.ド ソン
オー ド トワレ
ディプティックの創業者のひとりが幼少期に訪れた、ベトナムのハロン湾からほど近いドソンの海辺の記憶をもとに作られた香り。爽やかな潮風のようなマリンノートの香りが広がる。
メンズノンノモデル
樋之津琳太郎
爽やかな香りですごい好印象です! マリン系の香りの中に、少しのスパイシーさとジャスミンなどの花の香りもするのですが、それがこの香水の奥行きを出している感じがします。香水初心者の方も取り入れやすい香りだと思います。
オー ド パルファン
オードパルファンになると、より香りが豊かになり、テュベルーズの花の香りがいつまでも続く。少し夕暮れを意識させる濃厚な香りで一気に上品さをプラスしてくれる。
メンズノンノモデル
樋之津琳太郎
香りを比べてみてびっくり、ここまで印象が変わるんですね。オードトワレが海辺の爽やかさを想起させるものだとしたら、こちらは夕暮れ時に花が佇んでいる様子が浮かびます。もちろん爽やかさはあるのですが、よりオレンジブロッサムの深い香りも加わって、さらに大人な香りになっていると思います。
2.オーデュエル
オー ド トワレ
バニラをメインに考えられた香り。すこしスモーキーなニュアンスを含んだ甘すぎない香りは、男性でも使いやすい。ピンクペッパーのスパイシーさも兼ね備えていて、大人な甘さの香りを探している人におすすめ。
編集 川上
バニラ=甘さの強い香りと思っていたのですが、この香りを試して考えが変わりました。バニラの甘さは感じられるのですが、他に配合されている香料のスパイシーさとマッチしていてかなり大人な仕上がりに。街でこの香りがしたら、つい振り返ってしまうような香りです!
オー ド パルファン
バニラの優しい甘さの一面を感じられたオードトワレとは打って変わって、オードパルファンは力強いスパイシーさを感じられる香りに。同じ香りでも、配合が変わるだけで違う一面を知る面白さを体感できる。
編集 川上
同じバニラがメインノートになっていても、ここまで変わるのかという驚きが。ただスパイシーな尖った香りではなく、バニラの甘さが根底にはあるので、うまく上品にまとまっています。これぞディプティックマジックといった香水。
3.タム ダオ
オードトワレ
メゾンの創業者の1人が幼少期に体験した、寺院で焚かれるサンダルウッドの、かすかにスパイシーで柔らかいベルベットのような香りの思い出を元にできた香り。アジアを感じるスパイスの香りは、日本人にも馴染のあるかもしれない。ディプティックでも定番といえるアイテム。
メンズノンノモデル
樋之津琳太郎
この香りは、どこか懐かしさと落ち着きを感じる匂いです。ディプティックの定番の香りと言われる理由がわかる心地よさ。常にまとっておきたい、自分のお守りのようになる香水な気がします!
オー ド パルファン
オードトワレと比べ、より香りに深みが出ている。サンダルウッドのウッディな香りの中に、柑橘系の凛々しさや、ココナッツのようなミルキーさもより感じられる。
メンズノンノモデル
樋之津琳太郎
正直、好みが分かれる香りかなと思います。ですが好きな人には深く刺さる本当に奥深い香り。僕はすごく好きです! サンダルウッドの香りがふわっと広がったあとに、柑橘やココナッツのようなミルキーさなど、どんどん香りの深淵に引き込まれている感じがして虜になりました。肌に乗せてからより惹かれる香りです。
4.オー デ サンス
オー ド トワレ
爽やかな清潔感漂うフレッシュな香り。少しの苦みもあるオレンジの皮や青々しい葉、新鮮な果肉など、オレンジの様々な香りを楽しむことができる。柑橘系の爽やかな香りをまといたい人にはかなりおすすめ!
編集 川上
オレンジを木ごと香りにしたんですか!?と驚いてしまうほど様々な角度のビターオレンジを楽しめる香水。目が覚めるほどフレッシュな香りなので、気持ちの切り替えをしたいシーンにももってこいだなと思います。朝起きたときにこの香りをサッとまとえたら良い1日が始められそうです。
5.オルフェオン
オー ド パルファン
ディプティックパリ本店の隣に位置したバーOrphéon(オルフェオン)の思い出をもとに調合された、ウッディベースの香り。あたたかみのあるトンカビーンズ、シダーの深み、そしてジュニパーベリーの生き生きとした香りが、人々が集まるにぎやかなバーの雰囲気を想い起こさせる。
メンズノンノモデル
樋之津琳太郎
少しタバコの香りを感じられたり、当時のバーの様子が鮮明に浮かんでくる香りです。第一印象は意外と爽やかさを感じました。その後に、ジャスミンのフローラルな香り、トンカビーンズの優しい甘さ、そして最初に感じたタバコのようなウッディな香りが再び…と、どんどん押し寄せてきます。この香水をまとうだけで自分がいる空間ごと世界観に入り込んでいる気がします! さすが日本と本国どちらでも人気が高い香水です。
「ディプティック」の
新作の香水を教えて!
オー リラ
オー ド パルファン
もともとは中東限定で展開していた香り。リラは「旅」という意味があり、創業者の中東の旅とその旅で使用したレザーのアイテムをインスピレーションに調香されている。つけ始めはレザーの渋さを感じられるが、時間が経つにつれレザーの使い込んだ滑らかさ、そしてバニラやフランボワーズなどの香りも現れる、変化を楽しめる香水。
メンズノンノモデル
樋之津琳太郎
僕はこの香りが一番グッときました! 長年追い求めていた“色気のある大人な”香り。ただの渋さだけでなく香りの変化で、バニラやフランボワーズの優しさも感じられる理想の香水です。おしゃれな洋服にも合いそうで僕自身の雰囲気もガラッと変えてくれそう。
オー ド パルファン ドソン 75ML
プレミアムセット [限定版]
上で紹介した「ドソン」のオードパルファンに、オーバルの限定デザインとケースがつく特別仕様。メゾンの原点とドソンのインスピレーションでもあるベトナムの職人技にオマージュを捧げる、ドソンの限定コレクション。ドソンの世界観を見て、触って、香って、体感できる。
※取り扱いブティック:DIPTYQUE 青山、GINZA SIX、六本木、丸の内、伊勢丹新宿、渋谷スクランブルスクエア、二子玉川、そごう横浜、ニュウマン横浜、京都BAL、オンラインストア
ディプティックはどこで買える?
ディプティックのブティックは全国に19箇所とオンラインショップ。東京を中心に、横浜、名古屋、大阪など関東と関西に幅広く出店している。ブティックに訪れると商品知識が豊富なスタッフさんが親身に香りの相談に乗ってくれるのでぜひ訪れてみて!
ディプティックの世界観を体感してみて
「オー ド トワレとオー ド パルファンがあることで、同じテーマの香りでも全く違う側面を感じられるのはすごい驚きでした! オーバルのデザインにはその香りのインスピレーションとなった冒険や場所がイラストで描かれていて、アートとしてもすごく素敵です。今回、念願の“渋い大人”な香りを腹子さんにも見つけていただいて、すごく充実した体験でした。香りのカクテルもしたいのでまたお気に入りを見つけに来たいと思います!」(樋之津)
今回紹介していただいた腹子さん含め、ディプティックのスタッフさんはすごく香りへの熱量がすごいので、自分にあった香りが見つかること間違いなし。新しい香りを発見したいなら、ぜひ「ディプティック」で香りの冒険に出かけたい。
今回訪れたのは「ディプティック 青山店」
住所:東京都港区南青山5-6-15
営業時間:11時〜20時
TEL:03-6427-3473
text : Takuma Kawakami
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