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当サイトでも人気が高い香水の記事。香水の正しい使い方、選び方など、フレグランス好きなら知っておきたい基礎知識をプロに教えてもらった。「毎日使ってる」という人にも「これから使ってみたい」という人にも役に立つ!
増川美和さん
(シャネル PRマネージャー)
田中利奈さん
(パルファン・クリスチャン・ディオール フレグランス アンバサダー&シニア トレーナー)
山野邊志保さん
(ブルーベル・ジャパン パルファム ソムリエール)
香水の種類を教えて!
「香水は賦香(ふこう)率(濃度)によって違いがあり、香り方もそれぞれ特徴が。香水選びの基準にしてみて!」(山野邊さん)
代表的な4種類の差を覚えておこう!
■パルファム
賦香率 | 15〜25% |
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持続時間 | 5h〜半日 |
特徴 | 「芸術品といえるほど完成度が高く、香りに深みと豊かさがあります。まさにエレガンスの極み」 |
■オードパルファム
賦香率 | 10〜15% |
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持続時間 | 5h前後 |
特徴 | 「パルファムに近い濃度と品格を持ちながら、気軽に試すことができるフレグランスです」 |
■オードトワレ
賦香率 | 5〜10% |
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持続時間 | 3h前後 |
特徴 | 「カジュアルに香りを楽しむことができるカテゴリー。メンズフレグランスの多くが、このカテゴリーに」 |
■オーデコロン
賦香率 | 3〜5% |
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持続時間 | 2h前後 |
特徴 | 「リフレッシュ効果が高く、最も気軽に香りを楽しめます。全身にたっぷり使用できるものも多く、ユニセックスでさっぱりした香りが多いのも特徴」(山野邊さん) |
トップノートって、よく聞くけど何?
トップノート
「第一印象となる最初の香り立ち。揮発性が高い柑橘類の香料が使われます」
ミドルノート
「フレグランスの核となる部分。揮発性の低い花々の香りが多いです」
ラストノート
「香りの深みをつくる部分。長く続く香料で、人肌となじんでいきます」(田中さん)
香水の正しい保管方法を教えて!
「温度の変化、湿度、光を避けて保管するのがベスト。空気に触れないよう、キャップをしっかり閉めるのも大切!」(増川さん)
1 涼しくて、風通しのよい場所
2 直射日光を避ける
3 フタをしっかり閉める
香水の基本のつけ方は?
つける場所
ウエストから下に
「香りは下から上へ立ち上るため、ウエスト、ひざ裏、足 首につけるのがさりげなくておすすめ」(田中さん)
量・距離
肌から10~20㎝離して、1プッシュ
「汗などを拭いた清潔な肌へ、10~20㎝離してスプレーを。1 か所につき1 プッシュが適量」(山野邊さん)
シーンごとの、おすすめのつけ方は?
学校
足首orひざ裏
「控えめに香らせたいときは、ひざ裏や足首に。パンツやジャケットの裾の裏側にひと吹きしても」(増川さん)
デート
ショルダーラインorひじの裏
「男性は女性より背が高い人も多いので、距離が縮まったときに香る部分につけると効果的です」(山野邊さん)
ウッディとかフローラルとか、どんな香りなのか正直わかりません
「使う香料や合わせ方で、香水のイメージをつくります」(山野邊さん、以下Y)。「それぞれの香 りは、人の印象をも変えてくれます」(田中さん、以下T)。
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ウッディ
「最も古くからある香り。樹木や自然の温かさを表現」(T) -
ムスク
「もともとはジャコウジカの分泌物の香り。甘さと官能が」(Y) -
マリン
「海辺や海風を思わせるミネラルや潮気を感じる香り」(Y) -
スパイシー
「スパイス、東洋の樹木の香り。辛く乾いた印象」(Y) -
フゼア
「オークモスとラベンダーのニュアンスが残ります」(Y) -
アンバー
「媚薬(びやく)アンバーグリス。甘く魅惑的なお香の香り」(T) -
シトラス
「レモン、ベルガモット、オレンジなど柑橘系の香り」(Y) -
フローラル
「2 種類以上の花の香りを組 み合わせています」(T)
使い切れなかったらどう処分する?
ゴミ袋に直接はNG! 中身をポリ袋に入れて
「どうしても使い切れなかった場合は、新聞紙やティッシュをポリ袋に入れ、中身をスプレーしきってから捨てましょう。ベランダなど外で作業を!」(山野邊さん)。「ルームスプレー代わりに使うのもおすすめです」(田中さん)
Photos:Teppei Hoshida(model) Satoshi chi(still) Stylist:Masashi Sho Composition & Text:Michiyo Matsui
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