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長い歴史を誇る新日本プロレスには、過酷なトレーニングにまつわる逸話がたくさんある。今ならアウト(!?)な豪快エピソードを教えてもらいました!
獣神サンダー・ライガーさん
1989年デビュー。ジュニアヘビー級のスター選手として大活躍し、2020年1月に現役引退。YouTube「獣神サンダー・ライガーチャンネル」が絶賛配信中。
デザートはチーズ、バナナ、
プロテイン
今はアスリート並みに食事を管理するレスラーも多いが、昔はとにかく何でも食ってカラダを大きくしろと言われていた。「栄養とか関係なく、とにかく量を食えという教えでした。どんぶりご飯10杯食べた後に、チーズとプロテインとバナナをデザート代わりに食べる選手もいましたね」
ブリッジの上に約300kg!
首を鍛えるブリッジトレーニング。普通にやっても十分キツイのに、新日本プロレスではその上に3人乗せていた。「レスラーが3人ですから、軽く300kg以上ですよね。それを首で支えるんだから、すごいですよ。レスラーだからできるのであって、皆さんはやらないでくださいね」
ロープ登りでノンストップ3往復
天井から吊るしたロープを登っては下り、登っては下りを繰り返すロープ登りは、新日本プロレスの名物トレーニングのひとつ。「1往復できたらそれだけですごいんですけど、歴代でいちばんすごい選手は休みなしで3往復したそうです。ちょっとやってみたらわかると思いますけど、バケモノですよ」
「酒も筋肉のもと!」が常識
レスラーはお酒の飲み方も豪快。「昔はカラダをでかくするためにはメシを食った後に酒を飲めと言われました。一升瓶を口にくわえて、瓶を回しながら飲むんですよ。こうすると一気に入っていくんです。むちゃくちゃですよね(笑)。絶対にマネしちゃダメですよ」
朝帰りで、4合の炊きたてご飯を完食
レスラーはよく飲み、よく食べる。だけど、周りにしてみたらちょっと迷惑なことも。「ある選手は、散々飲んで朝方に帰ってきたらちょうどご飯の炊ける時間だったらしく、炊飯ジャーを開けて、マヨネーズをかけて全部食べちゃったことがあったそうです。家族にしてみたら、たまったものじゃないですよね(笑)」
スクワット3,000回で
汗の水たまりが
新日本プロレスで足腰を鍛える練習といえばスクワット。新弟子の頃は1日3,000回やることもあったそう。「3,000回やると1時間半ぐらいかかります。昔の道場は夏でも閉めきってクーラーもなかったから、汗で足もとに水たまりができるんですよ。しかも、これは準備運動で、この後に縄跳びとかやりますからね。やばいですよね(笑)」
Illustrations:Akatsuki Text:Masayuki Sawada
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