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メンズノンノで大活躍のヘアアーティスト3人が、おしゃれ男子のヘアスタイルを徹底分析。ストリートからわかるヘアトレンド、そして全身の「おしゃれさ」について、まだまだトークは終わらない!
NOBUKIYO
メンズノンノモデルのヘアスタイルを数多く手がける。今、一番予約の取りにくい美容師でもある。
KANADA
本誌のヘア連載「東京hairDO!!!!」も大好評のベテランアーティスト。鋭いトレンド分析も話題に。
Ryutaro
代官山の人気ヘアサロンで腕を振るう若手ホープ。本誌のヘアカタログ企画でも最新スタイルを紹介。
情報過多な時代だからこそ
自分らしさを大切にしている
NOBUKIYO
(以下、N)
東名阪の差って、ありました?
KANADA
(以下、K)
やっぱり〝東京っぽい〟ってあるよね。抜け感があるっていうのかな? 7とか、かなりおしゃれでしょ。
杉元 陸さん(21歳/大学生)
「いなたい風のヘア。トレンドの服。"おしゃれ"でマウントできます、彼は」(N)
N
ファッションで2色以上使わないとか。服と髪のバランスを考えている。
K
もはやずるいよね(笑)。彼は自分のキャラをすごくわかっている。やわらかい雰囲気の人だから、キリッとした男子がやらない路線を攻めてる。
Ryutaro
(以下、R)
マッシュでもサイドをかなり重めに残しているし。
N
前髪もちょうどよく短い。
K
最後にメガネでダメ押し!
N
8の子も自分のよさをわかっている。前髪がそろっていないところとか、サイドの刈り上げとかアンバランスな髪型なんだけど、鼻筋の通った顔立ちで強引に引っ張っている感じが。
千葉航大さん(21歳/学生)
「ざっくりとした髪型をここまでおしゃれに見せられる、実力の持ち主だと思う」(N)
R
細い体型とか。ホント彼じゃないと成立しないスタイル。
K
10のレイヤースタイルなんかも、東京では人気じゃない?
藤井智基さん(23歳/アルバイト)
「自分でもカットしてみたいフォルム。こんなレイヤーボブ、次はくるんじゃない?」(K)
N
このスタイル難しいですよ。
R
シルエットはレディースのショートボブっぽいですね。前上がりだけど、一度耳まわりは短くなっている。
K
メンズのレイヤースタイルの進化系かな。連載の「東京hairDO!!!!」でやってみたいね。
N
2と9は名古屋の男子なんですけど、名古屋はマイペースかな?
秋場淳太さん(23歳/販売員)
「ゆるっとしたパーマとレイヤーで脱力感のあるフォルムにしている。個性には合ってる」(N)
R
流行を追いすぎない。
K
キャラをはっきりさせない髪型が多いね。ノーカルチャー。
R
大阪男子は濃いですね~。
K
11、12、13は大阪の男子たちなんだけど、僕がストリートヘア徹底分析でチョイスしたセンターパートの子を含めて、大阪は〝手数”が多い!
松井誠治さん(20歳/パティシエ)
「彼はおしゃれ意識の高い人。ヘアとファッションを見ると、攻めてると思う」(K)
宮地拓都さん(19歳/学生)
「オレンジって、曖昧なカッコよさを出せる色。男っぽいボウズと合わせて正解」(K)
畑 正統さん(26歳/会社員)
「サングラスありきのおしゃれヘアだよね。彼の個性を引っ張ってくれている」(K)
N
僕も何度か大阪にヘアスナップに行ってますが、本当にソレです。それも含めて個性なんですけど。
K
僕の中で11はおしゃれボウズにカテゴライズされるんだけど、はっきりしない刈り上げでナードっぽい雰囲気を出している。12のオレンジのカラーとおしゃれボウズの組み合わせもイイ。
N
オレンジのカラーリングは今年の推しです。日本人の黒い髪色に映えやすくて、肌の色にも合いますしね。カラー剤が進化して、繊細な色もちや表現力が上がった今だからこそ、おすすめしたい色です。
R
美容師的なことを言うと、オレンジは抜けた後の色も褪せすぎず、上から別の色をかぶせたいときにも調整しやすいんです。
K
13のスタイルも7:3分け、刈り上げ、クラシックなスタイリング、そして色縁のサングラス。手数は多いんだけどさ、個性と合っているし、自分のものにしているし、大阪男子はパワーがあるよね。
N
情報が多い時代なので、手にしたトレンドのビジュアルをそのままではなく、自分らしく落とし込んでいるのは、おしゃれ男子の共通の特徴。
R
以前、自分が学生だった頃のスナップ男子はすごくつくり込んでいて、「ファッションも作品です」という感じでしたけど、今ってもっと個性がばらけて、ナチュラルな時代だなって。みんなトレンドは入れつつも、自分だけの髪型を探しているんだなぁって、今回のスナップを見て実感しました。
K
一昨年くらいまでの、マッシュヘア一辺倒な時代から、やっと進化してくれて僕はうれしいよ。
N
その頃KANADAさん「メンズノンノがマッシュを流行らせたからいけないんだ!」って訴えてました(笑)。
K
いやいや、よく考えると自分もヘア連載でマッシュを推してたし。自分にも責任はあるって、今は反省してるよ(笑)。でもメンズヘアがますます面白くなっているのを感じる! また3人でヘア対談しようよ。それまでお互いに研鑽しないとね。
N
KANADAさんは半歩先行くアーティストとして、Ryutaroくんはストリートをよく知る美容師として。僕も新しいことを発信していきます!
Photos:Takahiro Idenoshita(repo, snap) Kanta Matsubayashi Akira Onda Teppei Hoshida(snap)
Composition & Text:Michiyo Matsui
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