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2月6日に登場する「メゾン フランシス クルジャン」の新フレグランスは、今までにない発想で僕たちを驚かせてくれる。自身もこのブランドの香りを長年愛用するメンズノンノモデル・守屋光治が、フレグランス好きを代表して、新アイテムの真相を探るべく調香師のクルジャン氏へインタビュー。
同じエレメントで違う香り! 天才パフューマーの新しい香水は、性別にとらわれない自由な発想から
フランスの世界的パフューマー、フランシス・クルジャン氏が2019年、世に送り出すのは『ジェントル フルイディティ』シリーズ。性別にとらわれない自由な発想 “ジェンダー フルイディティ”という現代の流れに着想し、誕生した新しい香水だ。ムスクやバニラアコードが際立つ、ふくよかでリッチな香りの『ゴールド』と、ナツメグエッセンスやジュニパーベリーなどが調和し、爽やかで躍動感あふれる『シルバー』。この2つに使われている香料は、実はすべて同じもの。濃度を変えることで、全く異なる印象を与える2種類の画期的な香水だ。
[右]メゾン フランシス クルジャン ジェントル フルイディティ ゴールド オードパルファム 70㎖ ¥24,600
[左]メゾン フランシス クルジャン ジェントル フルイディティ シルバー オードパルファム 70㎖ ¥24,600/ともにブルーベル・ジャパン(ともに2月6日発売)
使う人、使う場所、使うタイミングがすべて自由
守屋 これらふたつのフレグランスを創ろうと思ったのはどんなきっかけが?
クルジャン氏 現代には“ジェンダーにとらわれない=ジェンダー フルイディティ”という考えの流れがあります。その言葉にとても興味を持ちました。フレグランスに関して言えば、香料は男性用、女性用と決まっていない。だから男性が使う香り、女性がつける香り、などとこちらが決めつける必要がないと感じていました。
守屋 じゃあ、僕たちが好きな香りを、好きなように使えばいいってことですか?
クルジャン氏 その通り! この香水はメンズでもレディースでもユニセックスでもありません。その人が感じたように、纏ってくれればいいのです。
同じDNAのふたつの香水はどうやって創られる?
クルジャン氏 洋服だってそうでしょう? シルクという素材は、男性用でも女性用でもない。デザイナーが同じシルクという素材を用いて、ネクタイを作ったり、スカートを作ることができる。それは香水も同じです。ここに6つの香りがあるので香ってみてください。これらが『ジェントル フルイディティ』に用いた主要な6つの香料です。
守屋 香料単体だと、フレグランスのイメージが沸かないですね。
クルジャン氏 今回、ジュニパーベリーエッセンス、ナツメグエッセンス、コリアンダーシードエッセンス、ムスク、アンバーウッド、バニラアコードという6つの香料を主軸に構成しました。これらを調和させていくなかで、どの香りに光を当てるかによってふたつの違うフレグランスの骨格が、それぞれ出来上がっていくのです。
守屋 ほんとだ! 同じ香料を使っているのに、こんなにもイメージの違う香水ができるなんて。すごい発想ですね。
日本の男性たちが、もっとフレグランスを楽しむためには?
守屋 クルジャンさんが調香師を目指したのはなぜですか?
クルジャン氏 ほかに才能がなかったからです(笑)。でも僕がいつも、この仕事を通じて感じているのは、私がフレグランスの世界を選んだのではなく、この世界が僕を選んでくれたのだと。
守屋 僕はずっと『メゾン フランシス クルジャン』の香水が大好きで。『アミリス オム』の香りは3本以上リピートしているんです。
クルジャン氏 ありがとう! 僕のイメージでは、日本の男性はフレグランスに抵抗のある方が多いのかな?と思っていたので、本当に嬉しいです。
守屋 確かにそれはありますね。僕自身、“香水は女性のモノじゃない?”と指摘されたことがあって。イヤそうじゃない! オトコだって自分の個性を演出するためにフレグランスを活用してもいい、と思っていて……。だから若い世代の男性から、もっと香水が広がって、愛用者が増えればいいなと願っているんです。
ジェンダーレスの時代の先を行く『メゾン フランシス クルジャン』の香り
守屋 クルジャンさんなら新しい香水の『ゴールド』と『シルバー』を、どんな風に使いますか?
クルジャン氏 私自身は香水をつけないんです。
守屋 意外です!
クルジャン氏 香水をつけてしまうと、考えがまとまらなくなる気がしていて。フラットな気持ちでクリエイトするためにも、自分の香りを持たないようにしているんです。ちなみに守屋さんは、どちらの香りが好きですか?
守屋 僕は『ゴールド』ですね。
クルジャン氏 オリエンタルな香りの『アミリス オム』が好きなら、そうかもしれませんね。ちなみに守屋さんはもしも『ゴールド』が女性用のフレグランスとして発売されたとしたら?
守屋 もちろん買います!
クルジャン氏 さすが! 新しい世代ですね。香水への考え方がとても柔軟で進歩しているのを感じます。日本の男性たちも、守屋さんのようにもっと自由な発想で香りを楽しんでくれたら嬉しいです。
Profile:フランシス・ クルジャン
1995年、ジャンポールゴルティエのフレグランス『ル マル』を調香し、注目を集める。その後、2001年にはオーダーメイドのフレグランス専門アトリエを設立。2009年に自身の香水ブランド『メゾン フランシス クルジャン』をスタートさせる。以後、数々の賞を受賞するなど、本国フランスだけでなく世界中でスターパフューマーとして活躍している。
問い合わせ先
ブルーベル・ジャパン株式会社
香水・化粧品事業本部
TEL:0120-005-130(10時~16時)
ブルーベル・ジャパン公式フレグランスサイト
https://www.latelierdesparfums.jp
Photos:Eri Miyama Model:Koji Moriya Text:Michiyo Matsui
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