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すべてのブランドには、今に至るそれぞれの物語がある。多くの必然や偶然によって生み出された創設ストーリーを知ることで、何げなく使っていた化粧品への想いと造詣が深まり美容はもっと楽しくなる! 第2回は手作りの製造工程にこだわる「LE LABO」と、植物と科学の両方から製品を生み出す「Aēsop」。
LE LABO
南仏グラース生まれ、N.Y.育ち。
“人の手”にこだわるスローパフューマリー
ミニマムなボトルデザインで、ジェンダーレスに愛用者が多いル ラボのフレグランス。名前やメッセージを印字できるパーソナライズラベルが印象的だが、この最後のラベリングに至るまで、"人の手"にこだわったもの作りをしている。
始まりは2000年代前半、友人だったファブリス・ぺノーとエディ・ロシュの2人の「何かユニークで特別なものを作りたい」という想いで、時間をかけて丁寧に作られるパフュームの美しさと芸術に特化したフレグランスラボを創設。
ニューヨークの街の空気、
今やオード パルファムのみならず、ホームコレクション、バス&ボディ、グルーミングなどのフェイスまでラインナップも多岐にわたるように。けれど、調合から仕上げのラベルの貼り付けまで人の手で行うというスローパフューマリーの信念は、今も変わらず続いている。
サンダルウッドが温かく香るキャンドル。サンタル 26 クラシック キャンドル 245g ¥11,000
公式サイトサンタル 26 クラシック キャンドル
高野山の麓に広がるヒノキをイメージした香りのハンドクリーム。ハンド ポマード ヒノキ 55㎖ ¥3,410
公式サイトハンド ポマード ヒノキ
アイコン香水。広大な空の下、カウボーイが馬にもたれタバコをくゆらす古きよきアメリカのファンタジーから着想。サンタル 33 オード パルファム 100㎖ ¥37,400/ル ラボ
公式サイトサンタル 33 オード パルファム
Aēsop
notオーガニック、butヴィーガン。
35年変わらない信条がブランドの原点
イソップは、あまり多くを語らないブランドだ。薬瓶然としたボトルとシンプルなパッケージ。創業当初から、"容器の中身"ファーストを信条とし、植物と科学、両側面のアプローチで製品を生み出している。
始まりは1987年、美容師だったデニス・パフィティスが作ったヘアケア製品を原点に、オーストラリア・メルボルンで誕生した。今ではスキンケア、ボディケア、ホームと多岐にわたる製品が展開されているが、実はそのすべてがヴィーガンである。
多くを語らないゆえよくある誤解として、イソップは"ナチュラル""オーガニック"といわれることもあるが、それは必ずしも正確な呼称ではない。成分の多くは天然由来でありオーガニック原料も含まれるが、安全性と効能・効果を第一とした植物と科学成分のハイブリッドだ。けれど創業時から動物実験を行わず動物由来の成分は含まない、当初から一貫したヴィーガンコスメなのである。
イソップは「年を重ねることは尊いプロセスで、年齢の痕跡は知恵の証」と考える。ヴィーガンであることもスローエイジングの考え方も、時代よりも早く提唱していた。寡黙でストイック、だがその視線はどこよりも先を見つめている。
柔和なフランキンセンスにペッパーがスパイシーに漂う最新フレグランス。イーディシス オードパルファム 50㎖ ¥21,450
公式サイトイーディシス オードパルファム
オールスキンに使えるブランドを代表する保湿セラム。ルーセント フェイシャル エッセンス 60㎖ ¥12,870
公式サイトルーセント フェイシャル エッセンス
アルコールフリーの保湿ローション。パセリ フェイシャル トナー 200㎖ ¥7,260/イソップ・ジャパン
公式サイトパセリ フェイシャル トナー
Photos:Satoshi Yamaguchi Stylist:Masashi Sho Composition & Text:Atsuko Watanabe
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