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偏見には縛られたくないと思っていたので、できるだけいろいろな物を観て聴いてきました。そうしてようやく最近、自分の好きな物が見えてきました。
ども、安西一真です。最近はマンチェスターの音楽シーンについて興味があって勉強しています。その中でも今回は僕がとりわけ影響を受けたThe Smithsというバンドの話をします。
初めてスミスを知ったのは高校卒業を控えた冬、18歳のときでした。その頃の僕というものはとても鬱々していた時期だったと思います。今の自分に対する退屈と不満、将来へのやるせなさで何をしてもいまひとつ。そんなある日、出逢いは突然でした。まさに頭からヒビが入るほどの衝撃。
初めて聴いた曲は2枚目のアルバム『Meat Is Murder』に収録されている9曲目 「Barbarism Begins at Home」という曲で、とても耳に残る気持ちのいいギターリフと、この曲は特にグルーブ感のあるベースも目立っていて一瞬にして釘付けになりました。
この曲の詞に“A crack on the head is just what you get why because of who you are”という文章があります。簡単に和訳すると “あなたが何者であるか、それが頭にヒビを得る理由である”と書かれています。間違った解釈で大袈裟かも知れませんが、僕はこの詩に何か大切な気づきを与えてもらいました。こんな所で立ち止まってはいけないと、もう一度自分の心を奮い立たせるキッカケになりました。
このバンドのボーカル、モリッシーはロックスターとは思えないほど貧弱な見た目と立ち振る舞いをしているんです。彼はライブでよくズボンの後ろポケットに黄色い花を入れています。
彼の書く詩はとても美しく、自分でもよく分からないが、とても感じるものがある。The Smith というバンドは灰色で退屈になっていたミュージックシーンと同様、詩を通して僕の心にも花を投げかけてくれた存在だ。
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