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誰もが欲しい、スタイルのあるおしゃれ。"パンツがスタイルを決める"と語る、スタイリスト・片貝俊さんに、その極意を聞いてみた。片貝流のパンツ選びと着こなし方=片パン、の秘密がここに!
愛せる名品パンツ、あります!
◆“なんかスタイルのある男”は、こうして作れる!パンツでファッションの軸を確立する方法【デニム編】
◆給料日に買いたい名品図鑑 【スラックス】大人が持つべきホンモノ、5選!
スタイリスト
片貝 俊さん
本誌をはじめ雑誌や広告、ブランドのカタログで活躍中。上品でかわいげのあるコーディネート、そしてパンツの審美眼では右に出る者なし!
片パン伝説 その1
どんなコーデも片貝流
ボトムを見れば誰もが"片貝さんのスタイリング"と瞬時にわかるほど!
片パン伝説 その2
毎日、愛してるパンツと…
自身も同じパンツを毎日はき続けること、はや数年。
片パン伝説 その3
やっぱりイケてる。"片パン"信奉者が続々!
片貝さんの推すパンツとそのスタイルは、読者にも大人気!
出会い方、愛し方、3ステップ
1.毎日はける パンツを探す
"毎日はけるか""はき回せるか"を基準に、選ぶのが肝心。
2.それを毎日はく
来る日も来る日も、そのパンツ=キミ、と周りが認知するまで、そして自分がそのパンツに飽きるまで、はき倒すべし。
3.続ければ、スタイルになっていく!
出会えるのは例えばココ!
『Graphpaper』のスラックス
やや太めのワイドテーパードが今どき。
パンツ¥32,000/グラフぺーパー
『A.P.C.』のデニム
きれいめな印象を牽引するリジッドの名品。
パンツ¥20,000/A.P.C. CUSTOMER SERVICE
『UNIVERSAL PRODUCTS』のチノ
深い股上とノータックで抜け感たっぷりに仕上がる。
パンツ(ユニバーサル プロダクツ)¥22,000/1LDK
毎日はくことがスタイルをつくる!
そもそも、スタイルとはなんぞや、ということを考えると、それは「いつでもブレない軸がある」ということだと思います。極端に言うと、毎日毎日同じ格好をしている人は、スタイルが明確にありますよね。正直、本当にベストな組み合わせを見つけたなら、それを着倒すというのはアリ。でも、現実的にそれはなかなか難しい。であれば、「毎日同じパンツをはく」ことが、スタイルのある人への近道。そのパンツを軸に、その人の印象が強くなっていくんです。
僕はここ数年、サウスツー ウエストエイトのトラックパンツを毎シーズン買ってストックし、365日それをはいています。やや細身で、ゆるやかなテーパードの形がポイント。バランスがとりやすいので、いろんなシルエットのトップスに合うし、モデルのような体型じゃなくてもサマになるんです。
毎日同じパンツをはく、が難しい人は同じパンツを出番多くはく、でもOK。すでにお気に入りのパンツがある人は、ガンガン活用しましょう。それがキミのスタイルになる。でも、もし「毎日はけるパンツ」に迷うなら、おすすめは定番のパンツを選ぶこと。今回は、「スラックス」「デニム」「チノ」という3つのベーシックなカテゴリーで、毎日はけるパンツを厳選しました。
お店選びも大切。はき回しやすさを考えたうえでおすすめなのは、大きな企業やセレクトショップが出している"毎シーズン作っています"というパンツ。多くの人の意見を反映しながら作っているので、やっぱりはき回しがしやすい。サイズ展開も豊富だし。まったく同じ形じゃなくても、「昨シーズンのパンツを、ちょっとだけアップデートして今季もローンチしてます」というのもよくある。
一見ベーシックだけど、今っぽさも担保されていて優秀ですよ。あとはA.P.C.など、バックボーンがしっかりしていて、普遍的なスタイルのあるブランドで探すのも手。季節が変わっても、来年も売っている、という点も大事。毎日はくわけだから。自分のフィーリングにドンピシャなブランドがすでにある人は、そこが毎シーズン出している"定番パンツ"がないかチェック。そういうパンツはどんなトップスにも、どんな靴にも合います。だから朝、コーディネートに迷わない。
トレンド感や華やかさ、個性が欲しいなら、それはパンツ以外で取り入れればいいんです。トップスや帽子や靴で。スタイリング全体で「こう見せよう」と計算するのもファッションの楽しみだけど、ひとつひとつのアイテムの役割や立ち位置を意識して選ぶ、という視点を持っておくと、服を買うときに迷わなくなるはず。例えば、パンツはスタイル、トップスでバリエーション、小物で遊ぶ、とか。パンツ選びで迷うと、パンツばかりに意識がいきがちだけど、パンツ1本ではスタイリングは完成しないですよね。「スタイルをつくるパンツを買う」じゃなくて、「毎日はいても飽きなくて、いろんなモノに合う、名脇役なパンツを探そう」とすると、買い物もしやすく、失敗もしにくい。
パンツはファッションの土台。土台が盤石なら、シンプルなシャツも、トレンドの色も、難易度の高い柄も、なんだって楽しめます。そう、実は脇役のような顔をして毎日登場するパンツがあることで、ほかのアイテムを楽しむ振り幅も広がるんです。おしゃれが不安、わからない、って人こそ、パンツから!
愛せる名品パンツ、あります!
◆“なんかスタイルのある男”は、こうして作れる!パンツでファッションの軸を確立する方法【デニム編】
◆給料日に買いたい名品図鑑 【スラックス】大人が持つべきホンモノ、5選!
※価格は全て税別です。
Photos:Kento Mori(model) Yuichi Sugita(still) Hair & Make-up:NOBUKIYO Stylist:Shun Katakai[tsuji management] Illustrations:Peko Asano
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